11月3日に金沢競馬場で行われたJBCクラシック2026(JpnI・ダート2100m)は、松山弘平騎手が騎乗した1番人気のアウトレンジが2着に4馬身差をつけて優勝し、待望のJpnI初制覇を果たしました。好位の内で脚をため、4コーナー付近で先頭に立つと、直線で後続を突き放す完勝でした。2着は3番人気のホウオウルーレット、3着は4番人気で川崎のセラフィックコール。2番人気だった3歳のワンダーディーンは4着でした。
レース結果
JBCクラシック2026はアウトレンジが2分11秒3で優勝
天候は晴れ、馬場は稍重で、JRA5頭・地方7頭の12頭で争われました。勝ったアウトレンジ(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)の勝ちタイムは2分11秒3です。2着ホウオウルーレット(牡7、美浦・栗田徹厩舎)との着差は4馬身で、さらに1馬身差の3着にセラフィックコール(牡6、川崎・内田勝義厩舎)が入り、地方勢の最先着となりました。ワンダーディーンは3馬身離された4着、大井のサントノーレが5着です。アウトレンジは父レガーロ、母クイーンパイレーツ(母の父キングカメハメハ)という血統で、生産はノースヒルズです。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 所属 | 騎手 | タイム・着差 | 人気 |
| 1 | 2 | アウトレンジ | JRA(栗東) | 松山弘平 | 2:11.3 | 1 |
| 2 | 10 | ホウオウルーレット | JRA(美浦) | 岩田康誠 | 4馬身 | 3 |
| 3 | 6 | セラフィックコール | 川崎 | 吉原寛人 | 1馬身 | 4 |
| 4 | 11 | ワンダーディーン | JRA(栗東) | C.デムーロ | 3馬身 | 2 |
| 5 | 3 | サントノーレ | 大井 | 矢野貴之 | 1馬身半 | 7 |
| 6 | 4 | ダンテバローズ | 兵庫 | 小牧太 | 1馬身 | 9 |
| 7 | 8 | オディロン | 兵庫 | 吉村智洋 | ハナ | 6 |
| 9 | 12 | カゼノランナー | JRA(栗東) | 西村淳也 | 7馬身 | 5 |
| 10 | 1 | ストレングス | JRA(栗東) | 小崎綾也 | 大差 | 8 |
| 11 | 9 | マンガン | 金沢 | 西啓太 | 1馬身 | 11 |
JBCクラシック2026の払戻金
| 式別 | 組み合わせ | 払戻金 |
| 単勝 | 2 | 290円 |
| 複勝 | 2 / 10 / 6 | 120円 / 160円 / 180円 |
| 馬連 | 2-10 | 690円 |
| 馬単 | 2-10 | 1,250円 |
| 3連複 | 2-6-10 | 1,170円 |
| 3連単 | 2-10-6 | 5,020円 |
レースの振り返り
ストレングスの逃げをアウトレンジが好位の内で追走
レースは1枠1番のストレングスが逃げる展開になりました。2枠2番のアウトレンジは内枠を生かして好位の内を確保し、先行勢を見ながら進めます。展望記事でも触れたとおり、今年は前に行きたい馬がそろっていましたが、アウトレンジは先頭を見る位置で、1周半以上回る2100mの道中を運びました。
そしてアウトレンジは4コーナー付近で先頭に立ちます。直線が236mと短い金沢では、この地点で前に出たことが大きく、直線では松山騎手の追い出しに応えて後続との差をぐんぐん広げました。最後は2着に4馬身差をつける圧勝です。逃げたストレングスは初距離の2100mで最後は後退し、10着に終わりました。
アウトレンジの勝因はスムーズな位置取りと長くいい脚
勝因として大きかったのは、内枠からスムーズに好位を取れたことでしょう。松山騎手もレース後、番手までスムーズに出られたことと、長く脚を使える馬の持ち味が生きたことを挙げています。9月の白山大賞典では1番人気で3着でしたが、同じ金沢の舞台をひと叩きして状態が上向いていたことも好走につながりました。
2着のホウオウルーレットは、白山大賞典の勝ち馬らしく金沢への適性を見せましたが、今回は勝ち馬が一枚上でした。セラフィックコールは地元金沢の吉原寛人騎手を背に3着に入り、地方勢の意地を見せています。2番人気のワンダーディーンは中団から進めましたが、直線で伸びを欠いて4着。5番人気のカゼノランナーは9着でした。
勝ち馬と有力馬のコメント
松山弘平騎手「本当にうれしい気持ちです」
レース後、松山弘平騎手は「本当にうれしい気持ちです」と喜びを口にし、「4馬身離して強い競馬をしてくれて」とパートナーをたたえました。レース運びについては「イメージしていた通りでした」と振り返っています。白山大賞典に騎乗した際に金沢をこなせる手応えをつかんでいたそうで、前走より状態も上向いていたと話しました(スポーツ報知)。
アウトレンジとは9度目のコンビです。この日はJBCレディスクラシックとJBCスプリントでも騎乗していましたが結果が出ず、悔しい思いをしていたといい、「アウトレンジが最後にプレゼントしてくれた」と感謝を込めて語りました。ファンには「また応援をよろしくお願いします」と呼びかけています。
ワンダーディーンは年長馬の壁に阻まれ4着
2番人気のワンダーディーンは、UAEダービー以来となるC.デムーロ騎手とのコンビで年長馬に初挑戦しましたが、4着に終わりました。前走のジャパンダートクラシック2着からの巻き返しを期しましたが、2002年のアドマイヤドン以来となる3歳馬の勝利はなりませんでした。ワンダーディーン陣営のレース後のコメントは、記事作成時点で確認できていません。
記録と今後
アウトレンジは重賞4勝目、大久保龍志調教師はJBCクラシック2勝目
アウトレンジにとっては、2024年の浦和記念、2025年の平安ステークス、今年の名古屋グランプリに続く重賞4勝目で、GI級のタイトルは初めてです。帝王賞では2025年、2026年と2年続けて2着、東京大賞典や川崎記念でも3着とあと一歩が続いていただけに、6歳秋でついにビッグタイトルに手が届きました。父レガーロは2015年の全日本2歳優駿2着馬で、かつて大久保調教師が管理していた馬です。
松山弘平騎手は2022年のテーオーケインズ以来、4年ぶり2度目のJBCクラシック制覇です。大久保龍志調教師も2019年のチュウワウィザードに続いて、このレース2勝目となりました。今後の予定は、記事作成時点では発表されていません。
レース前の見どころはJBCクラシック2026展望 3歳ワンダーディーンら挑む金沢2100m、JBC4競走の顔ぶれはJBC2026ガイド 4競走の選定馬と注目馬でまとめています。2着ホウオウルーレットの前哨戦はホウオウルーレットが勝った白山大賞典2026もあわせてご覧ください。
G1の前後は「グリーンチャンネル」がもっと楽しい
レース中継はJRAの無料ネット配信でも見られるようになりましたが、調教の様子や陣営の声を伝える展望番組、レース後の回顧、地方・海外競馬の中継まで楽しめるのが競馬専門チャンネル「グリーンチャンネル」です。テレビの大画面で週末の大一番をじっくり味わいたい方は、スカパー!で視聴方法を確認してみてください。
管理人のひとこと
帝王賞で2年続けて悔しい2着に泣いてきたアウトレンジが、最後は4馬身差の完勝で大きなタイトルをつかみ、思わず拍手してしまいました。一日中勝てずにいた松山騎手への最高のプレゼントでもありましたね。白山大賞典馬の意地を見せたホウオウルーレット、地方勢最先着のセラフィックコール、年長馬に果敢に挑んだワンダーディーンも本当にお疲れさまでした。
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