オークス馬カムニャックが、10月11日のアイルランドトロフィー(GII)で約1年ぶりの勝利を挙げ、次走は予定どおりエリザベス女王杯(11月15日・京都芝2200m)に決まりました。鞍上は引き続き川田将雅騎手です。この記事では、復活の一戦の内容と、陣営が語ったエリザベス女王杯への課題を整理します。
出来事の概要
カムニャックがアイルランドTを差し切り
東京競馬場の芝1800mで行われた第2回アイルランドトロフィー(3歳以上牝馬)は16頭立て。1番人気のカムニャック(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)は中団でじっくり脚をため、直線で外へ持ち出されると、先に抜け出していた4番人気ジョスラン(C.ルメール騎手)を半馬身差でとらえました。3着はさらに2馬身差で2番人気ラヴァンダ、3番人気クイーンズウォークは8着でした。勝ちタイムは1分44秒4(良)です。
この勝利で、カムニャックはエリザベス女王杯の優先出走権(そのレースに優先して出走できる権利)を手にしました。昨年のローズS以来となる重賞4勝目で、通算成績は10戦5勝となっています。
川田将雅騎手「ホッとしています」
レース後の川田騎手は、まず「何より、この馬が勝つことができてホッとしています」と安堵の言葉を口にしました。この日はレース前に気持ちがかなり高ぶっていたものの、ゲートは最後入れで待たされる時間が短く、何とか辛抱してくれたと振り返ります。位置取りよりもリズムを重視し、取れた位置で落ち着いて運んだことが直線の伸びにつながりました。精神面の不安は残るとしながらも、オークス馬にふさわしい内容だったと評価しています。
背景にあるもの
オークス馬カムニャックの長いトンネル
カムニャックは父ブラックタイド、母ダンスアミーガ(母の父サクラバクシンオー)という血統で、社台ファームの生産馬です。昨年はフローラS、オークス、ローズSと3つの重賞を勝ちましたが、続く秋華賞では16着に大敗しました。
立て直しを図った今春は、オークス馬カムニャックが阪神牝馬Sで復帰しマイル路線へ向かいます。しかし阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルと続けてエンブロイダリーの2着に敗れ、あと一歩届きませんでした。距離が延びた今回、ようやくGI馬の底力を示した形です。
アイルランドTの結果を整理
| 開催 | 10月11日 東京・芝1800m(良)、16頭立て |
| 1着 | カムニャック(川田将雅騎手、1番人気)1分44秒4 |
| 2着 | ジョスラン(C.ルメール騎手、4番人気)半馬身差 |
| 3着 | ラヴァンダ(横山和生騎手、2番人気)2馬身差 |
| 次走 | エリザベス女王杯(11月15日・京都芝2200m) |
今後どうなるか
エリザベス女王杯へ、カギはスタート地点
友道康夫調教師によると、レース後の馬体重に大きな変化はないとのことです。エリザベス女王杯は今回の1800mから2200mへと距離が延びますが、師は距離延長について「問題ないと思います」と話しています。
気がかりとして挙げたのは、スタンドに近い場所からの発走です。京都芝2200mはスタンド前の直線からスタートするため、大観衆の声が届きやすい環境になります。川田騎手もレース前のテンションの高さを課題に挙げ、一度使ったことで落ち着きが出てくれればと期待を込めていました。本番では、この気性面をどうコントロールするかが勝負の分かれ目になりそうです。
押さえておきたいポイント
- カムニャックはアイルランドTを勝ち、ローズS以来約1年ぶりの重賞勝利
- エリザベス女王杯の優先出走権を獲得し、川田将雅騎手とのコンビで参戦予定
- 友道調教師は距離延長を不安視せず、課題はスタンド前発走
- 気性面の高ぶりが本番で落ち着くかが注目点
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管理人のひとこと
オークスを勝ったあと、秋華賞の大敗、春の2着続きと、カムニャックには歯がゆい時間が続いていました。それだけに、直線で外から伸びてきた姿にはぐっと来ました。川田騎手の「ホッとしています」に、陣営の思いが詰まっている気がします。スタンド前の大歓声に負けず、京都の2200mで持てる力を出し切ってほしいと願っています。
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