2026年6月15日、JRAは2026年度の顕彰馬・顕彰者を発表しました。障害界の絶対王者オジュウチョウサンが史上39頭目の顕彰馬に選出され、1985年のグランドマーチス以来41年ぶりの障害馬選出という快挙が実現しました。さらに国枝栄元調教師、蛯名正義元騎手の2名が顕彰者にも選ばれ、競馬ファンの心に深く刻まれた名馬・名手たちへの最高の栄誉が贈られました。
オジュウチョウサン——障害界に君臨した不世出の王者
2013年10月に東京競馬場の平地1800mでデビューしたオジュウチョウサン。障害転向後にその真価が開花し、J・G1・9勝はアーモンドアイと並ぶ史上最多タイの記録です。中山グランドジャンプ5連覇など障害重賞13連勝という前人未到の記録を打ち立て、通算40戦20勝という輝かしいキャリアを誇ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 馬名 | オジュウチョウサン |
| 性齢 | 牡15歳(2011年生まれ) |
| 管理調教師 | 和田正一郎(美浦) |
| 主戦騎手 | 石神深一(引退) |
| J・G1勝利数 | 9勝(史上最多タイ) |
| 通算成績 | 40戦20勝 |
| 引退後 | 2022年引退・種牡馬供用(ヨーゴボーバーサイルズリゾートファーム) |
| 今夏の注目 | 初年度産駒デビュー予定 |
顕彰馬選出の歴史的意義
障害馬の顕彰馬選出は、1985年のグランドマーチス以来実に41年ぶり2頭目です。昨年は2票及ばず選外となりましたが、今年は136票(投票率86.6%)を獲得しての堂々たる選出となりました。和田正一郎調教師は「とても喜ばしく思います」と喜びを語っています。
顕彰者——国枝栄元調教師と蛯名正義元騎手
| 顕彰者 | 年齢・現職 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 国枝栄 | 71歳・今春定年引退 | G1・22勝/アーモンドアイ(三冠牝馬)管理 |
| 蛯名正義 | 57歳・現調教師 | G1・26勝/アパパネで牝馬三冠(2010年)JRA通算2,541勝 |
国枝栄元調教師は「長年競馬、馬に携わってきたことが顕彰者という形で認められたことは大変ありがたく光栄に思います」とコメント。蛯名正義氏(現調教師)は「馬がつないでくれたこれまでの縁に感謝をし、騎手時代にかなわなかった夢を追いかけて、これからも一層精進して参りたいと思っております」と感謝の言葉を述べています。なお騎手部門での顕彰者選出は、2014年以来12年ぶりとなります。
管理人のひとこと
オジュウチョウサンが現役だった頃、「障害馬に顕彰馬は難しいのでは」という声も聞かれました。しかし昨年わずか2票差で選外となった悔しさを乗り越えての今年の選出——まるで馬自身が「まだ終わっていない」と語りかけているかのようで、胸が熱くなります。グランドマーチスもまた、1972年の中山グランドジャンプを制した名馬。41年という歳月を経て、その系譜にオジュウチョウサンの名が刻まれたことは障害競馬の歴史においても特筆すべき出来事です。さらに国枝栄師が育てたアーモンドアイ、蛯名正義騎手が手綱を執ったアパパネ——名馬の記憶と名手の歴史が一度にたたえられた、6月15日の発表でした。今夏に初年度産駒がデビューすることも、この吉報に華を添えてくれています。父の意志を継ぐ「小オジュウ」の活躍が、今から楽しみでなりません。

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