BCクラシックで5着に敗れたフォーエバーヤング(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、12月29日に大井競馬場で行われる東京大賞典(ダート2000m)を最後に現役を引退する見通しになりました。11月8日、矢作芳人調教師が東京競馬場で明らかにしたもので、2024年に勝った思い出の舞台がラストランとなります。
出来事の概要
矢作調教師が11月8日に東京大賞典での引退を表明
報道によると、矢作調教師は11月8日、東京競馬場で今後の予定を説明しました。フォーエバーヤングは米国から帰国したあと、千葉県白井市のJRA競馬学校で輸入検疫中です。検疫とは、海外から病気を持ち込まないよう、決められた施設で一定期間、馬の健康状態を確かめる手続きのことです。
矢作調教師は検疫明けの状態を確かめることを前提に、「東京大賞典を目標にします。それで引退します」と話しました。あわせて、仕上げの途中で状態が上がらなかったり脚元に不安が出たりした場合は、出走せずにその時点で引退するとしています。「少しでも不安が出たらその時点で引退します」という言葉からは、無事に走り終えることを何より大切にしている様子が伝わってきます。
東京大賞典はどんなレース?
東京大賞典は、年末に大井競馬場のダート2000mで行われる地方競馬の大一番で、netkeibaの競走馬データではG1と表記されています。地方競馬の主催ですが、中央競馬(JRA)の馬も出走できるレースです。今年は12月29日に行われる予定です。フォーエバーヤングは2024年にこのレースを勝っており、日本で最後の雄姿を見せる場所として選ばれました。
背景にあるもの
BCクラシック5着からの流れ
フォーエバーヤングは2025年にサウジカップとBCクラシックを制し、同年のJRA年度代表馬に選ばれました。今年はサウジカップを連覇し、ドバイワールドカップは2着。その後は米国に渡ってG1ジョッキークラブゴールドカップを勝ち、史上2頭目となるBCクラシック連覇をめざしました。
しかし現地10月31日(日本時間11月1日)の本番は、2番手から直線で伸びを欠いて5着に終わりました。レースの詳しい内容はBCクラシック2026の結果記事で紹介しています。矢作調教師は敗因について「フィジカルに関しては全然別に悪いところは一つもなかった」と振り返り、「メンタルの方でやっぱり俺の力が足らなかった」と自らを責めるように語りました。その後、ほかの遠征馬とともに11月5日に帰国しています(BC遠征馬の帰国と検疫の記事)。
今年の主な成績と通算成績
| 項目 | 内容 |
| 今年の主な成績 | サウジカップ1着(連覇)、ドバイワールドカップ2着、ジョッキークラブゴールドカップ1着、BCクラシック5着 |
| 通算成績 | 17戦12勝(うちG1・Jpn1で7勝) |
| 総獲得賞金 | 約50億5611万円(スポーツ報知の報道による) |
| ラストラン予定 | 東京大賞典(12月29日、大井・ダート2000m) |
| 東京大賞典の過去の成績 | 2024年に優勝 |
総獲得賞金は、2位のウシュバテソーロ(26億131万1100円)に24億円以上の差をつけていると報じられています。
東京大賞典を選んだ理由
矢作調教師によると、決め手は藤田晋オーナーの「日本の競馬ファンに見せたい」という思いでした。厩舎としても同じ気持ちだといい、これだけ賞金を稼いできた馬だからこそ「お金じゃない」と強調しています。陣営は有馬記念で芝に挑むプランも検討していましたが、矢作調教師は「そこまで馬に苦労はかけられないな」と話し、自身が否定的だったことを明かしました。
今後どうなるか
検疫明けの状態がカギ
まずは検疫を終えたあと、状態をしっかり確かめることになります。矢作調教師の言葉どおり、少しでも不安があれば東京大賞典には向かわずに引退となるため、出走が正式に決まるかどうかは、これからの調整しだいです。
引退後は種牡馬入りの予定
引退後については、来年からの種牡馬入りが決まっていると報じられています。種牡馬とは、子どもを残すために繁殖に回る父馬のことです。ただし、繋養先(暮らす牧場)などの詳しい内容は、現時点で発表されていません。
押さえておきたいポイント
- 矢作調教師が11月8日、東京競馬場で東京大賞典を最後に引退すると表明
- 東京大賞典は12月29日、大井競馬場のダート2000mで行われる予定
- フォーエバーヤングは2024年に東京大賞典を勝っている
- 引退レースに選んだ理由は「日本のファンに見せたい」というオーナーと陣営の思い
- 検疫明けに少しでも不安があれば、出走せずにその時点で引退
- 通算17戦12勝、総獲得賞金は約50億5611万円(報道による)
関連記事:フォーエバーヤングの軌跡 デビューからBCクラシック制覇、東京大賞典ラストランまで全戦績を振り返る
管理人のひとこと
ついにこの日が来てしまったか、というのが正直な気持ちです。世界の大舞台で何度も日本の競馬ファンを熱くさせてくれたフォーエバーヤングが、最後に日本で走る姿を見せてくれるのは本当にうれしい知らせです。BCクラシックの5着は悔しかったですが、まずは検疫明けの体調が整うことを願っています。暮れの大井で、元気な姿に会えるのを楽しみに待ちたいと思います。
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