BCダートマイル2026は現地10月31日(日本時間11月1日午前3時26分発走)、米ケンタッキー州のキーンランド競馬場ダート1600mで行われ、1番人気の3歳馬ファーザーアドゥ(Further Ado)がオーウェンオールマイティとの写真判定をハナ差で制して優勝しました。日本から挑んだロードフォンス(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎)は横山和生騎手とのコンビで6着でした。
レース結果
BCダートマイル2026はファーザーアドゥがハナ差で優勝
勝ったファーザーアドゥはF.プラ騎手が騎乗し、米国のB.コックス調教師が管理する3歳牡馬です。勝ちタイムは1分34秒50(ダート良)で、2着オーウェンオールマイティとの差はハナ、さらに2馬身差の3着には2024年の覇者フルセラーノが入りました。出走予定だった9番フォージドスティールは取り消し、10頭で争われています。
BCダートマイル2026 着順(上位とロードフォンス)
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 着差 |
| 1 | 1 | ファーザーアドゥ(Further Ado) | F.プラ | B.コックス | 1:34.50 |
| 2 | 10 | オーウェンオールマイティ(Owen Almighty) | L.サエス | B.リンチ | ハナ |
| 3 | 3 | フルセラーノ(Full Serrano) | J.ロザリオ | J.サドラー | 2 |
| 4 | 8 | ムーンライト(Moonlight) | M.フランコ | P.ミラー | 3/4 |
| 5 | 5 | コールバトル(Coal Battle) | J.ヴァルガス | L.ブライリー | 1 1/2 |
| 6 | 6 | ロードフォンス | 横山和生 | 安田翔伍 | アタマ |
※JRAのレース結果にもとづきます。着差は先着馬との差です。
JRAの払戻金(BCダートマイル=6R)
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
| 単勝 | 1 | 180円 |
| 複勝 | 1 / 10 / 3 | 110円 / 330円 / 200円 |
| 馬連 | 1-10 | 1,930円 |
| 馬単 | 1-10 | 2,600円 |
| 3連複 | 1-3-10 | 3,700円 |
| 3連単 | 1-10-3 | 15,380円 |
レースの振り返り
フルセラーノが飛ばし、直線は2頭のたたき合いに
レースはフルセラーノが先手を取り、外からオーウェンオールマイティが並びかける形で進みました。最初の400mは22秒67、800mは46秒14と、米国のダート戦らしい速い流れです。最内1番枠のファーザーアドゥは好位のすぐ後ろで流れに乗りました。
直線入り口でオーウェンオールマイティが先頭に立つと、ファーザーアドゥは3頭分外へ持ち出して少しずつ差を詰めます。ゴール前で2頭が完全に並び、そのまま入線しました。写真判定は長くかかり、陣営も一時は負けたと思っていたそうですが、最後はファーザーアドゥの勝利が告げられています。
勝因はキーンランドでの相性とプラ騎手の手綱
ファーザーアドゥにとってキーンランドは、20馬身差で初勝利を挙げ、4月のブルーグラスS(G1)を11馬身差で圧勝した得意の舞台です。直近2走は1800mでしたが、陣営は2000mのBCクラシックではなく1マイルのこのレースを選び、ブルーグラスSに続くG1・2勝目につなげました。父は米国の名馬ガンランナーです。
鞍上のプラ騎手は、先週けがをしたI.オルティスJr.騎手の代役として騎乗しました。レース後は「ずっといい手応えで運べていた」と振り返っています。
ロードフォンスは内で脚をためるも伸び切れず
6番枠のロードフォンスは好スタートを切り、道中はインで脚をためる形になりました。直線では最内を突いて伸びかけましたが、上位との差は詰まらず、5着コールバトルとアタマ差の6着でゴールしています。
日本馬の結果とコメント
ロードフォンス 6着(横山和生騎手)
JRAの発売では5番人気に支持されたロードフォンスは、ゲートを上手に出たものの、米国のダート戦の速い流れに対応しきれませんでした。横山和生騎手はレース後、「やっぱり速いですね」と話しつつ、4コーナーでは手応えが良く期待が膨らんだ場面もあったと明かしました。そのうえで「頑張ってくれた馬に本当に感謝ですね」と、米国の舞台で力を出した相棒をねぎらっています。
ロードフォンスは今年2月の根岸S(GIII)を勝ち、6月のさきたま杯でJpnI初制覇を果たして今回の大舞台に臨みました。これまで勝ち鞍は1400m以下が中心で、展望記事でも1600mへの対応を課題に挙げていましたが、世界のトップクラスを相手に最後まで粘り強く走りました。
記録と今後
プラ騎手はBCダートマイル最多タイの3勝目
プラ騎手は2017年のバトルオブミッドウェー、昨年のナイソスに続くBCダートマイル3勝目で、J.ロザリオ騎手と並ぶ最多勝に到達しました。コックス調教師は2020年のニックスゴー以来2度目の勝利です。プラ騎手はこの週末のBCで3勝目を挙げました。オーナーのスペンドスリフトファームは、来年種牡馬入りさせるか現役を続けるかを、陣営で話し合って決める考えを示しています。
日本馬のBCダートマイル最高着順を更新
BCダートマイルに挑んだ日本調教馬は、2021年のピンシャン(7着)とジャスパープリンス(8着)、2024年のテーオーサンドニ(9着)の3頭で、ロードフォンスの6着はこれまでの最高着順を上回る結果です。創設から20回目を迎えた今年も米国調教馬が勝ち、日本馬の初勝利は持ち越しとなりました。ロードフォンスの今後の予定は、現時点では発表されていません。
レース前の見どころや出走馬の詳しい紹介はBCダートマイル2026展望 ロードフォンスが挑む1600m、ほかの日本馬の枠順と鞍上はブリーダーズC2026日本馬8頭の枠順と鞍上まとめで確認できます。6月のさきたま杯でのJpnI初制覇もあわせてご覧ください。
G1の前後は「グリーンチャンネル」がもっと楽しい
レース中継はJRAの無料ネット配信でも見られるようになりましたが、調教の様子や陣営の声を伝える展望番組、レース後の回顧、地方・海外競馬の中継まで楽しめるのが競馬専門チャンネル「グリーンチャンネル」です。テレビの大画面で週末の大一番をじっくり味わいたい方は、スカパー!で視聴方法を確認してみてください。
管理人のひとこと
ハナ差の写真判定には、画面の前で思わず息をのみました。キーンランドで3戦3勝としたファーザーアドゥとプラ騎手、本当におめでとうございます。ロードフォンスは勝ち負けには届きませんでしたが、速い流れの中で最内から食い下がり、日本馬のこのレース最高着順を残してくれました。横山和生騎手と陣営の皆さん、長い遠征お疲れさまでした。無事に帰ってきてくださいね。
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