テーオーエルビスがBCスプリント制覇 日本調教馬初V、アメリカンステージ12着

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BCスプリント2026は現地10月31日(日本時間11月1日)、米ケンタッキー州のキーンランド競馬場で行われ、坂井瑠星騎手が騎乗した日本のテーオーエルビス(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎)が優勝しました。直線で大外から1番人気のイングリッシュマンを差し切り、日本調教馬として初めてこのレースを制しています。もう1頭の日本馬アメリカンステージ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は12着でした。

レース結果

BCスプリント2026の勝ち馬と着順

勝ちタイムはダート良馬場で1分08秒20、2着イングリッシュマンとの着差は1馬身1/4でした。3着にはさらに4馬身離れてリアムスミスが入り、ヒム、ストラダーレが続きました。13頭立てで、テーオーエルビスはJRAの発売で2番人気、単勝は350円でした。1着賞金は104万ドルです。

着順 馬番 馬名 騎手 調教師 着差
1 11 テーオーエルビス 坂井瑠星 高柳大輔(日本) 1:08.20
2 13 イングリッシュマン J.オルティス C.ドゥヴォー 1 1/4
3 3 リアムスミス M.フランコ P.ミラー 4
4 4 ヒム R.ベハラーノ R.モケット クビ
5 12 ストラダーレ F.プラ S.アスムッセン 1 1/2
12 6 アメリカンステージ O.マーフィー 矢作芳人(日本) アタマ

JRAの払戻金(BCスプリント=8R)

券種 組み合わせ 払戻金
単勝 11 350円(2番人気)
複勝 11 / 13 / 3 110円 / 110円 / 280円
馬連 11-13 250円
馬単 11-13 600円
3連複 3-11-13 2,000円
3連単 11-13-3 6,600円

レースの振り返り

テーオーエルビスは後方から大外一気

11番ゲートのテーオーエルビスは、まずまずのスタートを切りながらも無理に前へは行かず、後方で脚をためる形を選びました。展望記事でも触れたとおり、陣営は大外13番のイングリッシュマンを見ながら運ぶ形を思い描いており、その狙いに沿った位置取りだったといえます。

レースを引っ張ったのは1番人気のイングリッシュマンでした。持ち前のスピードで先頭に立ち、直線では一度は完全に抜け出して押し切るかに見えました。しかし大外に持ち出したテーオーエルビスが、ここから鋭い脚で一気に迫ります。ゴール前でしっかりと差し切り、最後は1馬身1/4の差をつけました。ゴール後、坂井騎手はガッツポーズを見せています。

勝因は「ここ一本」に絞った仕上げ

テーオーエルビスは5月2日のチャーチルダウンズS(G1)を3馬身1/4差で圧勝して以来、約半年ぶりの実戦でした。前哨戦を使わずにBCスプリント一本に照準を合わせた調整が実を結んだ形です。前走に続いて休み明けで結果を出し、米国のダートへの適性の高さを改めて示しました。

同馬は父ヴォラタイル(Volatile)、母Stopshoppingdebbie、母の父カーリン(Curlin)という血統の米国産馬です。生まれ故郷のケンタッキー州で、最高の舞台を勝ち取りました。

アメリカンステージは12着に終わる

昨年4着のアメリカンステージは、O.マーフィー騎手を背に6番ゲートから出走しましたが、上位争いには加われず12着でした。JRAの発売では10番人気。11着のマッドハウスとはアタマ差で、2年続けての好走とはなりませんでした。

日本馬の結果とコメント

テーオーエルビス(1着) 高柳大輔調教師「夢のよう」

管理する高柳大輔調教師は、レース直後に現地中継のインタビューに応じ、「このレースを勝ったのは凄いことで信じられないです」と喜びを語りました。続けて「夢のようです」とも話しています。休み明けについては「休養の部分2割で、能力は8割信じていた」と振り返りました。

高柳大調教師にとってはブリーダーズカップ3戦目での初勝利で、海外重賞は3勝目となりました。今年はドバイ遠征を予定していましたが政情不安で見送り、矛先を米国に変えた経緯があります。挑戦の背景はテーオーエルビスと高柳大輔調教師のBCスプリント挑戦の記事で紹介しています。

アメリカンステージ(12着)

アメリカンステージの陣営のレース後コメントは、記事作成時点で確認できていません。

記録と今後

BCスプリントで日本調教馬初の優勝

BCスプリントには2000年のアグネスワールド(8着)から昨年のアメリカンステージ(4着)まで、日本調教馬がのべ8頭挑戦してきましたが、勝利はありませんでした。テーオーエルビスはその壁を破り、日本馬の最高着順を昨年の4着から1着へと更新しました。チャーチルダウンズSに続く米ダートG1連勝で、国内外で約1年半にわたる6連勝となります。

坂井瑠星騎手は海外重賞11勝目

坂井瑠星騎手は今回が海外重賞11勝目です。今年は2月のサウジカップと9月のジョッキークラブゴールドC(いずれもフォーエバーヤング)、5月のチャーチルダウンズS(テーオーエルビス)を勝っており、充実の一年となっています。坂井騎手はこの後、同じ日のBCクラシックにフォーエバーヤングで、高柳大調教師もテーオーパスワードで挑みます。

テーオーエルビスのキャリアはまだ10戦で、今後の予定は記事作成時点で発表されていません。レース前の展望や出走馬の詳細はBCスプリント2026展望、ほかの日本馬の出走レースはブリーダーズC2026日本馬8頭の枠順と鞍上まとめをご覧ください。

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管理人のひとこと

ついに、日本馬がBCスプリントを勝つ日が来ました。直線、大外からイングリッシュマンを捕らえた場面には胸が熱くなりました。半年ぶりでも力を信じて送り出した高柳大調教師と陣営、見事に乗り切った坂井騎手に心から拍手を送りたいです。アメリカンステージは悔しい結果でしたが、2年続けての挑戦、本当にお疲れさまでした。無事に帰ってきてくれることを願っています。

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