BCマイル2026は、現地10月31日(日本時間11月1日早朝)に米ケンタッキー州のキーンランド競馬場で行われ、K.カームーシュ騎手が乗った地元米国のデターミニスティックが優勝しました。日本から挑んだ3歳馬アスクイキゴミは内を立ち回って5着に健闘し、ルガルは11着でした。BCマイルでの日本馬初勝利、そして初の3着以内はかないませんでしたが、世界の強豪を相手に見せ場をつくりました。
レース結果
BCマイル2026はデターミニスティックが押し切り
出走取消が2頭あり、13頭立てで行われたBCマイル(G1・芝1600m・良)は、1番枠のデターミニスティック(牡5歳、米・M.クレメント厩舎)が直線で押し切りました。勝ちタイムは1分34秒52です。3/4馬身差の2着は、JRAの単勝1番人気だった前年覇者ノータブルスピーチ(英・C.アップルビー厩舎)、さらに1馬身1/4差の3着にレイクフォレスト(英・W.ハガス厩舎)が入りました。netkeibaによると、デターミニスティックはこれがG1・5勝目です。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 着差 | JRA人気 |
| 1 | 1 | デターミニスティック | K.カームーシュ | 1:34.52 | 2 |
| 2 | 8 | ノータブルスピーチ | W.ビュイック | 3/4 | 1 |
| 3 | 2 | レイクフォレスト | C.ファロン | 1 1/4 | 5 |
| 4 | 3 | ファクトゥールシュヴァル | M.フランコ | 1 | 12 |
| 5 | 5 | アスクイキゴミ | 坂井瑠星 | 1 1/4 | 4 |
| 6 | 9 | レトリカル | J.オルティス | ハナ | 3 |
| 11 | 10 | ルガル | O.マーフィー | ハナ | 7 |
JRAの払戻金(BCマイル・9R)
JRAは日本馬の出走にあわせてBCマイルを9レースとして発売しました。主な払戻金は次のとおりです。上位3頭が人気馬で決まり、配当は落ち着きました。
| 式別 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
| 単勝 | 1 | 860円 | 2番人気 |
| 馬連 | 1-8 | 510円 | 1番人気 |
| 馬単 | 1-8 | 1,620円 | 5番人気 |
| 3連複 | 1-2-8 | 1,090円 | 2番人気 |
| 3連単 | 1-8-2 | 7,200円 | 14番人気 |
レースの振り返り
最内枠を生かしたデターミニスティックの勝因
展望記事では、前に行く馬がそろい、直線が短いキーンランドでは内で脚をためて進路を見つけられるかがポイントになると見ていました。結果は、最内の1番枠を引いたデターミニスティックが最後まで脚いろを保ち、追いすがる前年覇者ノータブルスピーチを3/4馬身しのいで押し切る形になりました。米国の芝マイル路線を引っ張ってきた実力馬が、地元の大一番でその力を示したといえます。
2着のノータブルスピーチはワイズダン以来となる連覇こそ逃しましたが、1番人気にふさわしい走りで崩れませんでした。展望で後方から追い込む形になると見ていた欧州のレイクフォレストも3着に入り、上位3頭はいずれも前評判の高い馬で占められました。
アスクイキゴミとルガルのレースぶり
5番枠から出たアスクイキゴミは、netkeibaの結果記事によるとインで立ち回り、直線でも粘り強く伸びて5着に入りました。スポーツ報知の記事では後方集団から直線で内を突いたと伝えられており、内を通って上位に迫った形です。
10番枠のルガルは後方からの競馬となり、11着でした。スプリント戦で培ったスピードを生かせるかが注目されましたが、初めての芝1600mで流れに乗り切れませんでした。
日本馬の結果とコメント
アスクイキゴミはBCマイルで5着に健闘
アスクイキゴミ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、5月のNHKマイルC(2着)以来の実戦でした。キャリア4戦目、しかも当初は除外対象から繰り上がっての出走という状況で、世界の一線級を相手に掲示板を確保しました。JRAでは4番人気の支持を集めており、期待に応える内容だったといえるでしょう。鞍上の坂井瑠星騎手は、同じ日のBCスプリントをテーオーエルビスで制しています。
ルガルは初の芝マイルで11着
ルガル(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、24年のスプリンターズS覇者です。今年は3月のドバイ・アルクオーツスプリント(2着)、英国のクイーンエリザベス2世ジュビリーS(8着)と海外を転戦し、前走のスプリンターズS(14着)から米国に渡りました。O.マーフィー騎手を背に初の芝1600mに挑みましたが、後方からの競馬となり、上位争いには加われませんでした。
なお、2頭の陣営のレース後のコメントは、この記事の公開時点では確認できていません。
記録と今後
日本馬のBCマイル最高着順は更新ならず
BCマイルに挑んだ日本調教馬は、21年ヴァンドギャルド(12着)、23年ソングライン(5着)とウインカーネリアン(11着)、24年テンハッピーローズ(4着)とジオグリフ(5着)、25年アルジーヌ(6着)の6頭でした。アスクイキゴミの5着はソングライン、ジオグリフと並び、24年テンハッピーローズの4着に次ぐ成績です。日本馬の最高着順の更新と、初の3着以内はまたも持ち越しとなりました。
一方で、同じ日にはBCスプリントでテーオーエルビスが勝ち、日本調教馬として初めてブリーダーズカップを制しています。日本馬にとってBCの壁は決して越えられないものではないことが示された一日となりました。アスクイキゴミ、ルガルとも今後の予定はまだ発表されていません。BCマイルの出走馬や過去の勝ち馬はBCマイル2026展望、日本馬8頭の枠順と鞍上はブリーダーズC2026日本馬8頭の枠順と鞍上まとめで振り返ることができます。アスクイキゴミがBCマイルを視野に入れた経緯はこちらの記事で紹介しています。
G1の前後は「グリーンチャンネル」がもっと楽しい
レース中継はJRAの無料ネット配信でも見られるようになりましたが、調教の様子や陣営の声を伝える展望番組、レース後の回顧、地方・海外競馬の中継まで楽しめるのが競馬専門チャンネル「グリーンチャンネル」です。テレビの大画面で週末の大一番をじっくり味わいたい方は、スカパー!で視聴方法を確認してみてください。
管理人のひとこと
デターミニスティック陣営、本当におめでとうございます。最内枠から最後まで粘り抜いた姿は見事でした。アスクイキゴミはデビュー4戦目、NHKマイルC以来の実戦で世界の強豪を相手に5着ですから、胸を張っていい内容だと思います。初めての芝マイルに挑んだルガルも、遠い米国まで本当によく頑張ってくれました。2頭とも無事に帰ってきて、また元気な姿を見せてほしいです。
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