アメリカ競馬の根幹を揺るがすニュースが飛び込んできました。伝統の三冠競走のひとつが、新たに創設されるシリーズから外れることになりそうです。
発表された新シリーズの概要
誰が、何を発表したのか
米国競馬の二大勢力であるチャーチルダウンズ社(CDI)とニューヨーク競馬協会(NYRA)は8月3日、3歳サラブレッドの年間王者を決める新シリーズ「サラブレッドチャンピオンシップシリーズ」の創設を発表しました。5カ月間で全6戦を戦い抜く構成で、総額500万ドル(約7億5000万円)のボーナスプールが用意されます。
プリークネスSが対象外になる理由
最大の衝撃は、伝統の三冠競走の第2戦であるプリークネスSがシリーズの対象から外れる点です。ケンタッキーダービーからベルモントSまでの間に中4週の間隔が設けられたことで、本来プリークネスSが行われる5月第3土曜がシリーズの空白期間となってしまいました。
新シリーズの日程
全6戦のスケジュール
2027年から始まる新シリーズは、以下の6戦で構成される予定です。
| 第1戦 | ケンタッキーダービー(2027年5月1日) |
| 第2戦 | ベルモントS(2027年6月5日) |
| 第3戦 | マットウィンS(2027年7月) |
| 第4戦 | ジムダンディS(2027年7月後半〜8月前半) |
| 第5戦 | トラヴァーズS(2027年8月後半) |
| 最終戦 | チャンピオンシップレース(2027年9月) |
業界内で広がる波紋
三冠競走という100年以上続く伝統の枠組みが事実上崩れることになり、米国の競馬関係者やファンの間には戸惑いの声も広がっています。ダービーとベルモントSの間隔が空くことで、出走馬にとってのローテーションの選択肢が増える一方、プリークネスS自体の存続や位置づけも今後の焦点となりそうです。
今後の注目点
プリークネスSの今後の扱い
シリーズの対象から外れたとはいえ、プリークネスS自体が廃止されるわけではありません。ただし、これまでのような「三冠競走の一戦」という特別な位置づけが薄れることは避けられず、今後どのような形で開催が続けられるのか注目されます。
日本馬への影響はあるか
近年は日本調教馬が米国のダート大レースに挑戦するケースも増えており、レース体系の変化はローテーション面での影響も考えられます。今後、日本馬の遠征計画にどう波及するのかも見守りたいところです。
管理人のひとこと
ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントS。この3つを合わせて三冠と呼ぶ体系は、多くのファンにとって競馬の原風景のひとつだったと思います。日本でも皐月賞・日本ダービー・菊花賞の三冠にドラマを見出すファンは数多く、遠く海を隔てたアメリカの伝統が形を変えるというニュースには、どこか寂しさを覚える人も少なくないでしょう。時代とともに競走体系が変わっていくのは世界共通の流れですが、変わらずに語り継がれる名馬たちの物語だけは、これからも大切にしていきたいものです。
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