国内最大の競走馬セリ「セレクトセール2026」が7月13日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開幕。初日の1歳馬セッションは、イクイノックス産駒「ヤングスターの2025」が4億2000万円をつけるなど記録ずくめの一日となりました。トップ30から種牡馬別・販売者別・購買者別まで、各種ランキングを表でわかりやすくまとめます。
競馬ファンにとって夏の風物詩、そして一口馬主にとっては「来年、再来年の主役はどの馬だ?」と胸が高鳴るセレクトセールがやってきました。
初日の7月13日は1歳馬セッション。つまり昨年(2025年)生まれた馬たちが、ノーザンホースパークのリングに続々と登場しました。「◯◯の2025」という名前は、母馬の名前+生まれた年で、まだ馬名が付く前の”仮の呼び名”です。この段階で数千万〜数億円の値が付くのですから、競馬という世界のスケールの大きさをあらためて感じさせられます。
管理人も一口馬主のはしくれですが、ここで動くお金は完全に別世界。とはいえ「この母馬の仔がこの値段か……」と血統やドラマを追いかけるのは、庶民でもタダで楽しめる最高のエンタメです。それでは、初日の熱狂を各種ランキングで振り返っていきましょう。
① 落札価格トップ30 — 主役はやっぱりイクイノックス
まずはこの日、高値で競り落とされた上位30頭です。
| 順位 | 上場馬名 | 父 | 落札価格 | 購買者 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ヤングスターの2025 | イクイノックス | 4億2000万 | (株)ダノックス |
| 2 | レディフォグホーンの2025 | エフフォーリア | 3億9000万 | 金子真人ホールディングス(株) |
| 3 | サーチリザルツの2025 | エピファネイア | 3億5000万 | エムズレーシング |
| 4 | プティフォリーの2025 | エフフォーリア | 3億3000万 | (株)ダノックス |
| 5 | スキアの2025 | キタサンブラック | 3億3000万 | TM GROUP |
| 6 | プリティゴージャスの2025 | キタサンブラック | 3億2000万 | (株)ダノックス |
| 7 | ランドオーバーシーの2025 | キタサンブラック | 3億 | 藤田 晋 |
| 8 | スイススカイダイバーの2025 | キタサンブラック | 2億5000万 | TM GROUP |
| 9 | アスコルティの2025 | イクイノックス | 2億3000万 | SYレーシング |
| 10 | ラブリイユアアイズの2025 | イクイノックス | 2億3000万 | (株)ダノックス |
| 11 | チャネルの2025 | キタサンブラック | 2億3000万 | Ali Abdulla Saeed |
| 12 | トロワゼトワルの2025 | コントレイル | 2億2000万 | 小川 眞査雄 |
| 13 | グリーンバナナズの2025 | イクイノックス | 2億1000万 | 犬塚 悠治郎 |
| 14 | キラーグレイシスの2025 | エピファネイア | 2億1000万 | 藤田 晋 |
| 15 | ロマンスシーの2025 | キタサンブラック | 2億1000万 | 小笹 公也 |
| 16 | パンデリングの2025 | エフフォーリア | 2億 | ANIMAレーシング |
| 17 | マルケッサの2025 | リアルスティール | 1億9000万 | 金子真人ホールディングス(株) |
| 18 | スパイスドパーフェクションの2025 | イクイノックス | 1億9000万 | (株)ダノックス |
| 19 | ゴージャスランチの2025 | エピファネイア | 1億9000万 | (株)ワイズマン |
| 20 | キャレモンショコラの2025 | サートゥルナーリア | 1億8000万 | 秋元 竜弥 |
| 21 | ヘヴンハズマイニッキーの2025 | オルフェーヴル | 1億7000万 | (有)ウエストヒルズ |
| 22 | メジャーエンブレムの2025 | ドレフォン | 1億6000万 | 金子真人ホールディングス(株) |
| 23 | エイントイージーの2025 | キズナ | 1億6000万 | 藤田 晋 |
| 24 | ギフトリストの2025 | キズナ | 1億6000万 | (株)コスモ・コスモ |
| 25 | アーモニーズエンジェルの2025 | イクイノックス | 1億5000万 | 米原 恭淳 |
| 26 | モルトアレグロの2025 | シニスターミニスター | 1億5000万 | 秋元 竜弥 |
| 27 | マジックアティテュードの2025 | キタサンブラック | 1億5000万 | 三木 正浩 |
| 28 | イーストの2025 | キズナ | 1億4000万 | 藤田 晋 |
| 29 | レーヌドブリエの2025 | ルーラーシップ | 1億4000万 | 小笹 芳央 |
| 30 | フロアクラフトの2025 | タイトルホルダー | 1億4000万 | TNレーシング |
※金額はすべて税抜き
解説
堂々の初日No.1は、上場番号110番「ヤングスターの2025」(牡・父イクイノックス)の4億2000万円。半兄には2025年の神戸新聞杯を制し、菊花賞2着のエリキング(父キズナ)がいて、母ヤングスターは豪州GⅠ・クイーンズランドオークスの勝ち馬という、まさに超良血。1億円のリザーブ価格からスタートし、2億円を超えたあたりから場内は一気にヒートアップ、そのまま4億円の大台を突破しました。落札したのは「ダノン」の冠名でおなじみの(株)ダノックスです。
上位30頭を見て一目瞭然なのが、イクイノックス産駒とエフフォーリア産駒の存在感。トップ2をこの2頭が占め、トップ30にはイクイノックス産駒が7頭、エフフォーリア産駒が3頭ランクイン。キタサンブラック産駒も7頭が名を連ね、上位は完全に”現代の主流血統”で染まりました。
管理人の感想
いやはや、桁が違いすぎて笑ってしまいますね。イクイノックスはまだ産駒が1頭も走っていない、いわば”未知数”の種牡馬。それでも現役時代の圧倒的なパフォーマンスと、昨年の当歳セールで5億8000万円をつけた実績が「この馬なら間違いない」という空気を作っています。まだ走っていないのに歴代最高クラスの値が付く——これは種牡馬イクイノックスへの期待というより、もはや”信仰”に近いものを感じます。
個人的にグッときたのは13位のグリーンバナナズの2025(2億1000万)。落札した犬塚オーナーが「イクイノックスと誕生日が同じ3月23日だから全力を出した」と語ったそうで、こういう血統やスペックだけでは測れない”縁”で馬を選ぶ話、大好きなんですよね。数億円のお買い物にロマンを乗せられるのが、この世界の面白いところです。
② 種牡馬別ランキング|落札頭数順 TOP10 — 「数」で見る人気種牡馬
続いて、どの父の産駒が多く売れたか。産駒の”層の厚さ”がわかるランキングです。
| 順位 | 父(種牡馬) | 落札頭数 | 合計落札額 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | キタサンブラック | 14頭 | 22億4800万 | 3億3000万 | 約1億6057万 |
| 2 | コントレイル | 14頭 | 9億7800万 | 2億2000万 | 約6986万 |
| 3 | イクイノックス | 13頭 | 19億8400万 | 4億2000万 | 約1億5262万 |
| 4 | エピファネイア | 13頭 | 14億4100万 | 3億5000万 | 約1億1085万 |
| 5 | キズナ | 13頭 | 10億400万 | 1億6000万 | 約7723万 |
| 6 | サートゥルナーリア | 11頭 | 8億8500万 | 1億8000万 | 約8045万 |
| 7 | スワーヴリチャード | 11頭 | 6億4200万 | 1億2500万 | 約5836万 |
| 8 | リアルスティール | 11頭 | 4億9400万 | 1億9000万 | 約4491万 |
| 9 | ナダル | 11頭 | 4億3700万 | 7000万 | 約3973万 |
| 10 | エフフォーリア | 10頭 | 15億400万 | 3億9000万 | 約1億5040万 |
解説
頭数のトップはキタサンブラックとコントレイルが14頭で並びました。ただし中身は対照的で、キタサンブラックが平均約1億6000万と超高単価なのに対し、コントレイルは平均約7000万。同じ「14頭」でも、市場からの評価には大きな差が出ています。イクイノックス、エピファネイア、キズナが13頭で続き、上位種牡馬は軒並み多くの産駒を送り込みました。
注目は10位のエフフォーリア。頭数こそ10頭ですが、後述する合計額ではトップ3に食い込みます。「数は多くないのに、1頭あたりがめちゃくちゃ高い」という、今セール最大のサプライズ株です。
管理人の感想
頭数ランキングは、その種牡馬が牧場からどれだけ”信頼”されているかの指標でもあります。たくさん配合され、たくさんセリに出せるということは、それだけ需要を見込まれている証拠。キタサンブラックはもはや現役最強クラスの種牡馬として完全に地位を確立しましたね。
一方で気になるのはコントレイル。無敗の三冠馬という最高の血統背景を持ちながら、平均額はやや控えめ。産駒がデビューして結果を出し始めれば一気に評価が跳ね上がる可能性も十分あるので、”買い時”と見る目利きもいたかもしれません。こういう「評価が定まりきっていない種牡馬」をあえて狙うのも、セリの醍醐味だと思います。
③ 種牡馬別ランキング|合計落札額順 TOP10 — 「金額」で見る主役
同じ種牡馬別でも、合計金額で並べると景色が変わります。
| 順位 | 父(種牡馬) | 合計落札額 | 落札頭数 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | キタサンブラック | 22億4800万 | 14頭 | 3億3000万 | 約1億6057万 |
| 2 | イクイノックス | 19億8400万 | 13頭 | 4億2000万 | 約1億5262万 |
| 3 | エフフォーリア | 15億400万 | 10頭 | 3億9000万 | 約1億5040万 |
| 4 | エピファネイア | 14億4100万 | 13頭 | 3億5000万 | 約1億1085万 |
| 5 | キズナ | 10億400万 | 13頭 | 1億6000万 | 約7723万 |
| 6 | コントレイル | 9億7800万 | 14頭 | 2億2000万 | 約6986万 |
| 7 | サートゥルナーリア | 8億8500万 | 11頭 | 1億8000万 | 約8045万 |
| 8 | スワーヴリチャード | 6億4200万 | 11頭 | 1億2500万 | 約5836万 |
| 9 | ドレフォン | 5億3800万 | 8頭 | 1億6000万 | 約6725万 |
| 10 | リアルスティール | 4億9400万 | 11頭 | 1億9000万 | 約4491万 |
解説
合計額でもキタサンブラックが約22億5000万でトップ。頭数・金額の両輪で回せる、まさに横綱相撲でした。2位イクイノックスとの差は約2億6000万ですが、イクイノックスは頭数が1頭少ないうえに最高額(4億2000万)で上回っており、”1頭あたりの破壊力”では一歩リードしています。
そして特筆すべきは3位のエフフォーリア。頭数はわずか10頭ながら、合計15億円を突破しました。今年、初年度産駒が新馬戦で6勝を挙げるなど絶好調で、その結果が即座にセリ価格へ反映された形です。産駒が走り出した”リアルな実績”が評価を押し上げた、今セールを象徴する現象と言えます。
管理人の感想
このランキングの主役は、間違いなくエフフォーリアです。イクイノックスが「まだ走っていないのに期待で高い」のに対し、エフフォーリアは「もう走って結果を出したから高い」。同じ高額でも、その理由がまったく逆なのが面白いところ。
一口馬主目線で言えば、この”期待先行組”と”実績先行組”のどちらに乗るかは、永遠の悩みどころです。夢を買うならイクイノックス、堅実に狙うならエフフォーリア……なんて妄想が止まりません。ちなみに9位にドレフォンが入っているあたり、ダート路線の需要もしっかり存在しているのが見て取れます。芝もダートも高く売れる、層の厚い市場になりました。
④ 販売者別ランキング|落札頭数順 TOP10 — 生産界の”二強”
次は、どの牧場(販売者)が多くの馬を売ったかのランキングです。
| 順位 | 販売者 | 落札頭数 | 合計落札額 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | (株)社台ファーム | 60頭 | 47億7900万 | 3億9000万 | 約7965万 |
| 2 | (有)ノーザンレーシング | 59頭 | 53億2300万 | 4億2000万 | 約9022万 |
| 3 | ノーザンファーム | 35頭 | 28億500万 | 3億2000万 | 約8014万 |
| 4 | (株)レイクヴィラファーム | 22頭 | 14億7400万 | 2億 | 約6700万 |
| 5 | (株)チャンピオンズファーム | 15頭 | 2億9300万 | 6000万 | 約1953万 |
| 6 | 追分ファーム | 9頭 | 6億5800万 | 1億9000万 | 約7311万 |
| 7 | 吉田 俊介 | 6頭 | 4億9900万 | 1億5000万 | 約8317万 |
| 8 | (有)千代田牧場 | 6頭 | 4億3100万 | 1億2500万 | 約7183万 |
| 9 | (株)タイヘイ牧場 | 4頭 | 1億3700万 | 6200万 | 約3425万 |
| 10 | 追分ブラッドストック(株) | 3頭 | 2億3600万 | 1億1000万 | 約7867万 |
解説
社台ファーム(60頭)とノーザンレーシング(59頭)が頭ひとつ抜けた”二強”。この2牧場だけで初日の落札頭数の約半分を占めており、日本の生産界における社台グループの圧倒的な地位がそのまま数字に表れています。3位のノーザンファームを加えれば、いわゆる社台系だけで150頭以上。まさに市場の中心です。
管理人の感想
毎年のことながら、社台グループの層の厚さには唸らされます。60頭も上場して平均約8000万円をキープできるって、冷静に考えると異常なレベルの生産力・繁殖力ですよね。良い繁殖牝馬を集め、良い種牡馬を配し、良い環境で育てる——この好循環が何十年も回り続けている強さを感じます。
ただ、5位のチャンピオンズファームのように「頭数は出しつつ平均額は控えめ」という牧場があるのも事実。ここには手の届きやすい価格帯の馬が眠っている可能性もあり、一口馬主的にはむしろこういう牧場のラインナップこそチェックしたくなります。夢の4億円馬も素敵ですが、身の丈に合った”お宝探し”もまた楽しいのです。
⑤ 販売者別ランキング|合計落札額順 TOP10 — 売上でもノーザンが首位
同じ販売者を、今度は売上金額で並べます。
| 順位 | 販売者 | 合計落札額 | 落札頭数 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | (有)ノーザンレーシング | 53億2300万 | 59頭 | 4億2000万 | 約9022万 |
| 2 | (株)社台ファーム | 47億7900万 | 60頭 | 3億9000万 | 約7965万 |
| 3 | ノーザンファーム | 28億500万 | 35頭 | 3億2000万 | 約8014万 |
| 4 | (株)レイクヴィラファーム | 14億7400万 | 22頭 | 2億 | 約6700万 |
| 5 | 追分ファーム | 6億5800万 | 9頭 | 1億9000万 | 約7311万 |
| 6 | 吉田 俊介 | 4億9900万 | 6頭 | 1億5000万 | 約8317万 |
| 7 | (有)千代田牧場 | 4億3100万 | 6頭 | 1億2500万 | 約7183万 |
| 8 | (株)チャンピオンズファーム | 2億9300万 | 15頭 | 6000万 | 約1953万 |
| 9 | 追分ブラッドストック(株) | 2億3600万 | 3頭 | 1億1000万 | 約7867万 |
| 10 | (株)サンデーヒルズ | 2億400万 | 3頭 | 9400万 | 約6800万 |
解説
売上ではノーザンレーシングが約53億円で首位に立ちました。頭数では社台ファームに1頭及ばなかったものの、平均約9022万という高単価が効いて、金額では逆転。最高額のヤングスターの2025(4億2000万)を送り出したのもノーザンレーシングでした。頭数トップの社台ファームが約47億8000万で2位、ノーザンファームが約28億円で3位と続きます。
管理人の感想
「頭数は社台ファーム、金額はノーザンレーシング」という、実に興味深いねじれが起きました。同じグループ内でも、より高額な超良血馬を託されているのがノーザンレーシング、という棲み分けが見えてくるようで面白いですね。
平均単価9000万超えというのは、もう”ハズレを引かせない”というブランドへの信頼そのもの。買う側からすれば、多少高くてもこの牧場の馬なら……という安心感が価格を支えているのでしょう。生産・育成のブランド力がここまで数字に出るジャンルも珍しく、あらためて競馬というビジネスの奥深さを感じます。
⑥ 購買者別ランキング|落札頭数順 TOP10 — 積極的に動いたのは誰?
ここからは”買い手”のランキング。まずは頭数から。
| 順位 | 購買者 | 落札頭数 | 合計落札額 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 金子真人ホールディングス(株) | 8頭 | 10億5200万 | 3億9000万 | 約1億3150万 |
| 2 | ANIMAレーシング | 8頭 | 6億7400万 | 2億 | 約8425万 |
| 3 | 今福 洋介 | 8頭 | 4億700万 | 1億1000万 | 約5088万 |
| 4 | TNレーシング | 7頭 | 4億9500万 | 1億4000万 | 約7071万 |
| 5 | 田畑 利彦 | 7頭 | 3億7400万 | 8000万 | 約5343万 |
| 6 | 藤田 晋 | 6頭 | 10億200万 | 3億 | 約1億6700万 |
| 7 | 小笹 公也 | 6頭 | 5億1300万 | 2億1000万 | 約8550万 |
| 8 | (株)ライフハウス | 6頭 | 3億9300万 | 1億2000万 | 約6550万 |
| 9 | (株)ダノックス | 5頭 | 14億9000万 | 4億2000万 | 約2億9800万 |
| 10 | Ali Abdulla Saeed | 5頭 | 6億 | 2億3000万 | 約1億2000万 |
解説
頭数トップは金子真人ホールディングス、ANIMAレーシング、今福洋介氏の8頭。ディープインパクトやアーモンドアイのオーナーとして知られる金子真人HDは、8頭で総額約10億5000万と質・量ともに圧巻でした。注目は9位のダノックス。頭数こそ5頭ですが、その5頭すべてが億超えで、1頭あたりの平均が約2億9800万という異次元の数字。10位にはドバイ王族の代理人として知られるAli Abdulla Saeed氏の名も見えます。
管理人の感想
買い手のランキングを眺めていると、それぞれの”戦略”が透けて見えて面白いですね。金子真人HDのように「良い馬を数も金額も揃えて確保する」王道スタイルもあれば、ダノックスのように「狙った超一流だけを、いくらかかっても仕留める」一点集中スタイルもある。
IT企業家として知られる藤田晋オーナーが6頭で約10億円を投じているのも見逃せません。近年めきめきと存在感を増しており、コメントでも「だいぶ読めるようになってきた」と語ったとか。新興オーナーが本気で名馬づくりに乗り出す姿は、競馬界に新しい風を吹き込んでくれそうで、いちファンとしてワクワクします。
⑦ 購買者別ランキング|合計落札額順 TOP10 — 「爆買い」の主役はダノックス
最後の買い手ランキングは金額順。この日の”最も派手に散財した”オーナーは?
| 順位 | 購買者 | 合計落札額 | 落札頭数 | 最高額 | 平均額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | (株)ダノックス | 14億9000万 | 5頭 | 4億2000万 | 約2億9800万 |
| 2 | 金子真人ホールディングス(株) | 10億5200万 | 8頭 | 3億9000万 | 約1億3150万 |
| 3 | 藤田 晋 | 10億200万 | 6頭 | 3億 | 約1億6700万 |
| 4 | TM GROUP | 7億1000万 | 3頭 | 3億3000万 | 約2億3667万 |
| 5 | ANIMAレーシング | 6億7400万 | 8頭 | 2億 | 約8425万 |
| 6 | Ali Abdulla Saeed | 6億 | 5頭 | 2億3000万 | 約1億2000万 |
| 7 | 小笹 公也 | 5億1300万 | 6頭 | 2億1000万 | 約8550万 |
| 8 | TNレーシング | 4億9500万 | 7頭 | 1億4000万 | 約7071万 |
| 9 | エムズレーシング | 4億8500万 | 2頭 | 3億5000万 | 約2億4250万 |
| 10 | 秋元 竜弥 | 4億1600万 | 3頭 | 1億8000万 | 約1億3867万 |
解説
金額でぶっちぎりの1位は(株)ダノックス。わずか5頭で総額14億9000万円という桁外れの”爆買い”を披露しました。最高額のヤングスターの2025(4億2000万)を筆頭に、落札した5頭すべてが億超え。担当マネジャーは「ほぼ100%買うことができた」と、狙った馬を逃さなかったことに満足げなコメントを残しています。2位に金子真人HD(約10億5000万)、3位に藤田晋氏(約10億200万)が続きました。
4位のTM GROUP(3頭で約7億円)、9位のエムズレーシング(2頭で約4億8500万)のように、少頭数で高額馬をピンポイントに狙う買い方が目立つのも、上位陣の特徴です。
管理人の感想
ダノックスの5頭で約15億円という数字、もう感覚が麻痺してきますね(笑)。しかも平均約3億円ですから、”当たり前のように名馬候補だけを買っていく”という凄み。ダノンデサイルやダノンベルーガなど、これまでも数々の活躍馬を送り出してきたオーナーだけに、この投資がまた新たなスターを生むのかと思うと楽しみでなりません。
こうして買い手の顔ぶれを見ると、日本の競馬界を動かしているオーナーがどんどん多彩になっているのを実感します。老舗の大馬主、IT起業家、そして海外(ドバイ王族)の資金——さまざまなプレイヤーが億単位のお金を注ぎ込む舞台。その頂点で競り落とされた馬たちが、数年後にターフでどんなドラマを見せてくれるのか。**今日の落札結果は、未来の名馬列伝の”序章”**なのだと思うと、感慨深いものがあります。
⑧ 初日サマリー — 総額176億円は歴代最高
最後に、初日全体の数字をまとめます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 上場総数 | 270頭 |
| 落札成立 | 250頭 |
| 主取(不成立) | 12頭 |
| 欠場 | 8頭 |
| 落札総額 | 176億6000万円 |
| 平均落札額 | 約7064万円 |
解説
初日の落札総額は176億6000万円に達し、歴代最高を記録しました。250頭が新たなオーナーのもとへ巣立ち、1頭あたりの平均でも約7000万円という高水準。主催者からも「世界一の競りになった」との声が上がるほどの盛況ぶりで、名実ともに日本を代表するセールであることを証明しました。
管理人の感想
正直、数字を追いかけているだけで少しお腹いっぱいになるくらいの一日でした(笑)。落札総額176億円、平均7000万円——景気の良い話が並びますが、その裏側ではこの日巣立った250頭の馬たちの、それぞれの物語がこれから始まるわけです。
高額で競り落とされた馬が期待どおりに走るとは限らないのが競馬の残酷で面白いところ。逆に、今日ひっそりと安値で取引された馬の中から、数年後の主役が飛び出してくるかもしれません。数億円の良血馬にも、手の届く価格の一頭にも、等しくロマンが詰まっている——それがセレクトセールという舞台の何よりの魅力だと、あらためて感じさせられました。
さて、続く2日目は当歳馬(今年生まれた仔馬)セッション。昨年、当歳セールで最高額を叩き出したイクイノックス産駒が、今年はどんな値をつけるのか。そしてリバティアイランドの半弟をはじめとする良血たちの争奪戦も待っています。初日以上の熱狂になりそうな2日目のまとめも、どうぞお楽しみに。
※本記事の金額はすべて税抜き表記です。ランキングは初日(1歳馬セッション)の落札成立分に基づいて集計しています。
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