「もう一度、あの走りを見たかった」ダートの雄が静かに競走生活を終える
大井のダートを主戦場に、幾度も大舞台で存在感を放ってきた一頭が、その手綱を置くことになりました。ジェイエスプロジェクト・ユニオン馬主クラブは7月21日、所属するキングズソード(牡7・栗東・高野友和厩舎)の現役引退を発表しました。
浅屈腱炎の再発が引退の決め手に
キングズソードは昨年末のレースで左前脚の骨折が判明し、緊急手術を受けて療養を続けてきました。順調に回復すれば復帰も視野に入っていましたが、今回のトレーニング再開後に左前浅屈腱炎の再発が確認されたとのことです。同様の炎症は帝王賞制覇後にも発症しており、今回は損傷の程度が大きく、レースへの復帰は困難と判断されました。
戦績を振り返る
| 年度 | 主な成績 |
|---|---|
| 2023年 | JBCクラシック(JpnI)優勝 |
| 2024年 | 帝王賞(JpnI)優勝 |
| 2024年末 | 東京大賞典4着後、左前浅屈腱炎を発症し休養 |
| 2025年秋 | 骨折が判明、緊急手術・療養へ |
| 2026年7月 | 浅屈腱炎再発により現役引退 |
JpnIを2勝した実績馬であり、ダート界の頂点をつかんだ経験を持つ馬でした。今後の余生の過ごし方については、現在検討中とのことです。

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管理人のひとこと
ダートの王者たちは、芝のスターたちとはまた違う不器用な強さを持っていると感じます。キングズソードもまさにそうで、大井の砂を蹴って帝王賞を制した姿は、地方競馬ファンにとっても忘れられない光景だったはずです。骨折から浅屈腱炎の再発という、脚部不安との長い戦いの末の引退は、正直なところ胸が痛みます。かつてゴールドドリームやコパノリッキーといった名ダート馬たちも、最後は静かに競馬場を去っていきました。キングズソードもまた、あの砂の王国で確かな足跡を残した一頭として、記憶に刻まれ続けることでしょう。ゆっくりと、穏やかな余生を送ってほしいと願っています。
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