チャンピオンズCは、毎年12月上旬に中京競馬場のダート1800mで行われる、JRAの冬のダート王決定戦です。2026年は12月6日(日)に第27回が行われます。前身のジャパンカップダートから続く歴史、舞台となる中京ダート1800mの特徴、過去10年の勝ち馬や記録まで、基本をまとめました。
チャンピオンズCとは
JRAのダートG1「チャンピオンズカップ」
チャンピオンズカップ(チャンピオンズC)は、3歳以上の馬が出走できるダートのG1です。負担重量は年齢と性別で決まる「定量」で、外国馬も出走できる国際競走として行われています。JRAの平地のダートG1は、2月のフェブラリーSと、年末に近いこのチャンピオンズCの2つだけ。そのため、春のフェブラリーSと並んで、その年のダート路線の頂点を決める一戦と位置づけられています。
前哨戦は11月に行われるみやこS(G3)と武蔵野S(G3)で、どちらも勝ち馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられます。優先出走権とは、出走希望馬が多いときでも優先的に出走できる権利のことです。このほか、フェブラリーSやシリウスSも主要なステップレースに挙げられています。
チャンピオンズCの基本データ
| 創設 | 2000年(ジャパンカップダートとして) |
| 現在の名称 | 2014年からチャンピオンズカップ |
| 条件 | 3歳以上オープン・定量(国際競走) |
| コース | 中京競馬場・ダート1800m(左回り) |
| 優先出走権 | みやこS・武蔵野Sの1着馬 |
| 2026年 | 12月6日(日)・第27回 |
歴史と名前の由来
2000年にジャパンカップダートとして創設
チャンピオンズCの前身は、2000年に始まったジャパンカップダートです。芝のジャパンカップと同じく海外から招待馬を迎える国際招待競走として、東京競馬場のダート2100mで行われました。第1回は岡部幸雄騎手のウイングアローがレコードタイムで優勝。翌2001年には、武豊騎手が乗った3歳のクロフネが2着に7馬身差をつけ、2分5秒9のレコードで圧勝しています。
東京ダート2100mの時代は2007年まで続きましたが、2002年だけは中山競馬場のダート1800mで行われ、L.デットーリ騎手が乗ったイーグルカフェが勝っています。
阪神を経て2014年に中京へ、レース名も変更
2008年からは舞台が阪神競馬場のダート1800mに移り、その初年度は長い休養から復帰したカネヒキリが2005年以来となる2度目の優勝を果たしました。その後、国内のダートチャンピオンが集まる最高峰のレースであることをよりはっきりさせるため、2014年に中京競馬場のダート1800mへ移設。同時に国際招待競走から国際競走へ条件が変わり、レース名も現在の「チャンピオンズカップ」に改められました。このため、回数はジャパンカップダート時代から通して数えます。
中京での最初の年は、地方競馬のG1(JpnI)で実績を積んでいたホッコータルマエが勝ち、念願のJRA・G1初勝利を挙げました。
中京ダート1800mの特徴
1周で2度の坂越えがあるタフなコース
スタートはスタンド前の直線の中ほどで、ゲートが置かれるのは急な坂の途中です。各馬は坂を上りながら先行争いをすることになります。2コーナーから向こう正面の半ばまでは緩やかな上り、そこから直線の入口までは緩やかな下りが続き、ペースは少しずつ上がっていきます。
| スタート地点 | スタンド前直線の中ほど(急坂の途中) |
| 最初のコーナーまで | 291.8m |
| 最後の直線 | 410.7m(JRAのダートでは東京に次ぐ長さ) |
| ゴール前 | 急坂を上りきったあと、さらに約220m |
直線に入るとすぐに、スタート直後にも上った急坂がもう一度待ち構えます。前で運ぶ馬はここで苦しくなり、後ろから差す馬も坂で脚を使わされるため、脚質(先行・差しといった走り方のタイプ)に関係なく、最後はスタミナが問われやすいコースです。
過去10年の勝ち馬と記録
チャンピオンズC過去10年の勝ち馬
| 年 | 勝ち馬 | 騎手 | タイム |
| 2025年 | ダブルハートボンド | 坂井瑠星 | 1分50秒2 |
| 2024年 | レモンポップ | 坂井瑠星 | 1分50秒1 |
| 2023年 | レモンポップ | 坂井瑠星 | 1分50秒6 |
| 2022年 | ジュンライトボルト | 石川裕紀人 | 1分51秒9 |
| 2021年 | テーオーケインズ | 松山弘平 | 1分49秒7 |
| 2020年 | チュウワウィザード | 戸崎圭太 | 1分49秒3 |
| 2019年 | クリソベリル | 川田将雅 | 1分48秒5 |
| 2018年 | ルヴァンスレーヴ | M.デムーロ | 1分50秒1 |
| 2017年 | ゴールドドリーム | R.ムーア | 1分50秒1 |
| 2016年 | サウンドトゥルー | 大野拓弥 | 1分50秒1 |
この10年では坂井瑠星騎手が2023年から3連勝中です。中京に移ってからの勝ちタイムで最も速いのは、2019年にクリソベリルが記録した1分48秒5です。
連覇、牝馬の優勝、3歳馬の活躍
連覇を達成したのは、ジャパンカップダート時代の2010年・2011年に逃げ切ったトランセンドと、2023年・2024年に勝ったレモンポップの2頭です。カネヒキリは2005年と2008年の2勝を挙げています。
牝馬では、2015年に12番人気のサンビスタが勝ち、ジャパンカップダート時代を含めて初めての牝馬の優勝となりました。2025年にはダブルハートボンドがG1初挑戦で勝ち、10年ぶり2頭目の牝馬の優勝を果たしています。また、2018年のルヴァンスレーヴ、2019年のクリソベリルと、3歳馬が年上の馬を破った年もあります。
2026年のチャンピオンズC
12月6日に第27回チャンピオンズC
2026年のチャンピオンズCは12月6日(日)、中京ダート1800mで行われます。3歳世代からは、シルバーレシオがジャパンダートクラシック制覇からチャンピオンズCを目指すことが伝えられており、年上の馬たちとの対戦が注目されます。秋のダート路線では、地方競馬で行われるJBC2026の選定馬と注目馬も、チャンピオンズCにつながる流れとしてチェックしておきたいところです。
押さえておきたいポイント
- 2000年創設のジャパンカップダートが前身で、2014年に中京ダート1800mへ移り現在の名称に
- みやこS・武蔵野Sの1着馬に優先出走権がある
- 中京ダート1800mは1周で2度坂を上るタフなコースで、直線は410.7m
- 連覇はトランセンドとレモンポップ、坂井瑠星騎手が2023年から3連勝中
ほかのG1・三冠・サマーシリーズの解説は、JRAのG1・シリーズ解説まとめから一覧で読めます。
管理人のひとこと
東京の2100mで始まり、阪神、中京と舞台を変えながら続いてきたダートの頂上決戦は、名前が変わっても日本のダート界の歴史そのものだと感じます。クロフネの圧勝から、レモンポップの連覇、ダブルハートボンドの劇的な勝利まで、毎年のように記憶に残るシーンが生まれてきました。2026年はどの馬が中京の坂を力強く駆け上がるのか、今から楽しみです。
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