凱旋門賞、英ダービーと並び称される欧州中距離の最高峰。7月25日、日本時間23時35分にアスコット競馬場で発走するキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスとは、一体どんなレースなのでしょうか。そして、日本馬はこれまでどのように挑んできたのでしょうか。
キングジョージとはどんなレースか
ジョージ6世夫妻に由来する由緒あるレース
正式名称はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス。名前の由来は、20世紀中盤の英国王ジョージ6世と、その王妃エリザベス・ボーズ=ライアン(エリザベス2世の両親)です。第二次大戦後の1946年に創設された「キングジョージ6世ステークス」と「クイーンエリザベスステークス」が、1951年の統合を経て現在の形になりました。舞台は英国アスコット競馬場、芝2390m(12ハロン)、3歳以上の一流馬が集うG1です。
賞金2億円超、欧州最高峰のひとつ
2026年は英国平地競走史上最高額となる賞金200万ポンド(約2億円)が用意されており、その格の高さを物語っています。中長距離路線において凱旋門賞やダービーと並び、欧州競馬のトップクラスに位置づけられる一戦です。
日本馬たちが挑んだ半世紀
スピードシンボリからハーツクライまで
日本馬とキングジョージの縁は古く、初挑戦は1969年のスピードシンボリまでさかのぼります。以来、日本調教馬は幾度となくこの大舞台に挑んできました。中でも語り草となっているのが、2006年のハーツクライです。クリストフ・ルメール騎手を鞍上に3着と健闘し、日本馬の実力を欧州に示しました。
表で見る歴代日本馬の成績
| 年 | 馬名 | 着順 |
|---|---|---|
| 1969年 | スピードシンボリ | 5着 |
| 1985年 | シリウスシンボリ | 8着 |
| 2000年 | エアシャカール | 5着 |
| 2006年 | ハーツクライ | 3着 |
| 2012年 | ディープブリランテ | 8着(10頭立て) |
| 2019年 | シュヴァルグラン | 6着(11頭立て、エネイブルに挑戦) |
今年、再び日本馬2頭が挑む
マスカレードボールとヴェルテンベルク
2026年は、天皇賞・秋を制しジャパンカップ2着だったマスカレードボールと、天皇賞・春でクロワデュノールとわずか2センチ差の2着だったヴェルテンベルクの日本調教馬2頭が参戦します。日本馬2頭が同時に挑むのは近年でも珍しく、大きな注目を集めています。
ルメール騎手「20年越しのリベンジ」
マスカレードボールの鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手は、2006年にハーツクライで挑んで3着だった同レースに、20年の時を経て再挑戦します。当時とは違う結果を出せるか、日本のファンにとっても感慨深い一戦になりそうです。
管理人のひとこと
スピードシンボリの挑戦から半世紀以上、日本馬は幾度となくキングジョージの高い壁に跳ね返されてきました。それでもハーツクライが見せた3着という結果は、確かに欧州の壁を揺さぶるものでした。あれから20年、同じ鞍上で挑むルメール騎手の胸中には、当時とは違う特別な思いがあるはずです。今夜、日本の競馬史に新たな1ページが刻まれるのか、固唾をのんで見守りたいと思います。
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