5番人気の伏兵が、大きな怪我を乗り越えて見せた会心の差し切り。ヴァルツァーシャルが2026年9月26日、阪神競馬場のシリウスステークス(ハンデG3・ダート2000メートル)を制し、約2年半ぶりとなる重賞2勝目を挙げました。
出来事の概要
5番人気の伏兵が直線で差し切り
ヴァルツァーシャル(牡7歳、鹿毛)は道中を中団で運ぶと、直線で馬群を鋭く割って先頭へ。2着のルシュヴァルドールにクビ差をつけてゴールしました。勝ちタイムは2分05秒3(良)。鞍上は斎藤新騎手、管理するのは美浦・高木登厩舎です。
斎藤新騎手も約2年5カ月ぶりの重賞制覇
斎藤新騎手にとって、このレースでの勝利は今回が初めて。自身の重賞制覇は2024年5月の新潟大賞典以来、約2年5カ月ぶりとなりました。管理する高木登調教師にとっても、シリウスSでは初めての勝利です。斎藤騎手はレース後、「リズムよく運べればいい脚を使ってくれることが分かっていたので、ヴァルツァーシャルを信じてエスコートしただけです」とコメントし、馬への信頼が結果につながったことをうかがわせました。
背景にあるもの
骨折による長期休養からの復帰
ヴァルツァーシャルが重賞初制覇を飾ったのは、2024年3月24日のマーチステークス(G3)。ミトノオーを差し切っての勝利でした。ところがその約1カ月後に左第三中手骨の骨折が判明し、長期の休養を余儀なくされました。今回のシリウスSは、その大きな怪我を乗り越えての実戦復帰からのG3制覇となります。
数字で見るシリウスS
上位人気馬にとっては厳しい結果となりました。1番人気に支持された東京ダービー馬ラムジェットは7着、2番人気で武豊騎手が手綱を取ったギュルヴィも5着に終わっています。
| 着順 | 馬名 | 人気 |
| 1着 | ヴァルツァーシャル | 5番人気 |
| 2着 | ルシュヴァルドール(クビ差) | – |
| 5着 | ギュルヴィ | 2番人気 |
| 7着 | ラムジェット | 1番人気 |
今後どうなるか
ダート重賞路線でのさらなる活躍に期待
長期休養明けの一戦で結果を出したことで、ヴァルツァーシャルは完全復活を印象づけました。骨折からの回復には慎重な時間の掛け方が必要になりますが、無事に実戦復帰を果たし、そのうえで重賞制覇まで到達できたのは、陣営にとって何よりの収穫だったはずです。今後は年末から来年にかけて、ダート重賞路線でのさらなる活躍が期待されます。
押さえておきたいポイント
- ヴァルツァーシャルが5番人気ながら差し切り、重賞2勝目
- 2024年の骨折による長期休養を乗り越えての勝利
- 斎藤新騎手は自身も約2年5カ月ぶりの重賞制覇
- 1番人気ラムジェットは7着、2番人気ギュルヴィは5着
管理人のひとこと
骨折は、競走馬にとって復帰そのものが約束されない試練です。休養を挟んで無事にゲートに入れただけでも十分な安心材料なのに、ヴァルツァーシャルは重賞という舞台で、しかも差し切り勝ちという一番印象に残る形で応えてくれました。鞍上の斎藤新騎手にとっても約2年5カ月ぶりの重賞制覇だったという事実が、この一戦の重みを物語っています。人気を集めた馬たちが崩れる中で、地道に立て直しを続けてきた馬と人が結果を出す。派手さはなくても、そういうレースにこそ競馬の面白さが詰まっているように感じます。
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