8月16日(日)、札幌競馬場の芝2000mで行われる第62回札幌記念(GII)の枠順が14日に確定しました。凱旋門賞へ向かうアドマイヤテラは5枠10番、GII2勝のショウヘイは4枠7番。友道康夫厩舎の2頭を含む16頭が、夏の北海道で激突します。発走は15時45分です。
札幌記念2026 全16頭の枠順
| 枠-番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|
| 1-1 | オニャンコポン | セ7 | 横山琉人 | 小島茂之 |
| 1-2 | イガッチ | 牡4 | 吉田隼人 | 笹田和秀 |
| 2-3 | ピンクジン | 牝6 | 黛弘人 | 室井潔 |
| 2-4 | マジックサンズ | 牡4 | 横山和生 | 須貝尚介 |
| 3-5 | エコロヴァルツ | 牡5 | 横山武史 | 牧浦充徳 |
| 3-6 | ローシャムパーク | 牡7 | 池添謙一 | 田中博康 |
| 4-7 | ショウヘイ | 牡4 | 川田将雅 | 友道康夫 |
| 4-8 | サクラファレル | 牡4 | 佐々木大輔 | 堀宣行 |
| 5-9 | マイネルモーント | 牡6 | 斎藤新 | 高木登 |
| 5-10 | アドマイヤテラ | 牡5 | 坂井瑠星 | 友道康夫 |
| 6-11 | アラタ | 牡9 | 大野拓弥 | 和田勇介 |
| 6-12 | ゼンダンハヤブサ | 牡4 | 酒井学 | 橋田宜長 |
| 7-13 | グランディア | セ7 | 西村淳也 | 中内田充正 |
| 7-14 | レディネス | 牡4 | 横山典弘 | 昆貢 |
| 8-15 | シェイクユアハート | 牡6 | 古川吉洋 | 宮徹 |
| 8-16 | ホウオウビスケッツ | 牡6 | 岩田康誠 | 奥村武 |
各有力馬の展望
アドマイヤテラ(5枠10番)――凱旋門賞へ、友道厩舎3度目の挑戦
今年の札幌記念を語るうえで外せないのが、10月4日にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞への挑戦です。天皇賞・春で3着に好走したアドマイヤテラは、そのステップとしてこの一戦を選びました。鞍上は坂井瑠星騎手です。
友道康夫調教師にとっては、2016年のマカヒキ、2022年のドウデュースに続く3度目の凱旋門賞挑戦となります。今回は現地で一戦のみ、約3週間の滞在を予定しているとのことで、過去2回とは異なる組み立てです。「日本からいい状態で連れて行きたい」という言葉どおり、この札幌記念は落とせない一戦になります。
仕上がりについて友道調教師は「牧場でもしっかり乗ってもらって、いつ見ても締まった体でした。いい夏休みだったと思います」とコメントしています。休み明けと、久々の2000m戦をどうこなすかが鍵になりそうです。
なお今年の凱旋門賞には、宝塚記念を連覇したメイショウタバルも武豊騎手とのコンビで参戦することが正式に決まっています。こちらは前哨戦を使わず本番へ直行する予定で、札幌記念を叩き台に選んだアドマイヤテラとは対照的なアプローチです。日本から異なる道筋で2頭が同じ舞台を目指すという意味でも、この一戦は注目に値します。
ショウヘイ(4枠7番)――GII2勝、川田将雅とのコンビ
アドマイヤテラと同じ友道康夫厩舎から、もう1頭の有力馬が出走します。GII2勝の実績を持つショウヘイです。鞍上は川田将雅騎手で、枠は4枠7番と絶好の中枠を引きました。
4歳世代の実力馬で、今年に入ってからも重賞の舞台で結果を残してきました。同厩舎の2頭が上位人気を分け合う形となり、友道厩舎にとっては非常に心強い布陣です。中枠から自在に立ち回れる分、展開に左右されにくいのは強みでしょう。
ローシャムパーク(3枠6番)――池添謙一と挑む7歳の実力馬
7歳を迎えてなお第一線で走り続けるローシャムパークは、3枠6番。鞍上は池添謙一騎手です。内めの枠を引いたことで、ロスなく運べる形になりました。
キャリアを重ねた馬にとって、洋芝の札幌はごまかしの利かない舞台です。それでも、力の要る馬場を苦にしないタイプであれば、7歳という年齢は決してマイナスにはなりません。
ホウオウビスケッツ(8枠16番)――大外枠から巻き返しを狙う
函館記念を制した実績を持つホウオウビスケッツは、8枠16番の大外に入りました。鞍上は岩田康誠騎手です。
札幌記念は過去にも経験しているレースで、洋芝そのものへの適性は示してきました。大外枠は決して有利とは言えませんが、思い切って外から運べる利点もあります。北海道のシリーズで存在感を見せてきた馬だけに、巻き返しがあっても不思議はありません。
管理人のひとこと
札幌記念は「GIより豪華」と言われて久しい一戦です。GIIでありながら、夏のこの時期に一線級が北海道に集まるという構図が、もう何年も続いています。今年もその評判どおり、GI級の実績馬から上がり馬まで、幅のあるメンバーがそろいました。
そのなかでも、やはりアドマイヤテラの一戦には特別な意味があります。凱旋門賞という、日本競馬が何十年も届かずにいる場所へ向かう。その第一歩がこの札幌なのだと思うと、ただの前哨戦とは違って見えてきます。マカヒキのとき、ドウデュースのとき、私たちは同じように期待して、同じように結果を受け止めてきました。それでも懲りずにまた期待してしまうのは、競馬ファンの性なのかもしれません。
叩いて向かうアドマイヤテラと、直行を選んだメイショウタバル。どちらが正解なのかは、10月4日にならないと分かりません。ただ、こうして異なる考え方で同じ頂を目指す陣営が同時に存在すること自体が、今の日本競馬の層の厚さを表しているようにも思います。
洋芝の力の要る馬場は、ヨーロッパの深い芝と重ねて語られることがあります。そこでどんな走りを見せるのか。8月16日15時45分、札幌の直線から目が離せません。
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