22歳の若さで鞍上を降りる決断をした一人の騎手がいます。地元・函館での最終騎乗を終え、次のステージへと歩みを進めた鷲頭虎太騎手の引退劇をお伝えします。
出来事の概要
函館で迎えたラストラン
鷲頭虎太騎手は7月19日、函館7Rに騎乗したのを最後に、騎手としてのキャリアに幕を下ろしました。結果は10着。決して華々しい締めくくりではありませんでしたが、地元の競馬場でファンに見守られながら走り切ったことに、本人は静かな充実感を口にしています。
花束と胴上げに包まれた引退式
レース後に行われた引退式には、騎手会長を務める武豊騎手や同期の佐々木騎手、そして来月から所属することになる福永祐一調教師らが駆けつけ、花束を贈呈。夫人からも花束が手渡され、最後は騎手仲間による胴上げで締めくくられました。
背景にあるもの
大けがと、ある喪失が変えた気持ち
引退の決断には、2年前に新潟の障害レースで負った胸椎5本の骨折という大けがが大きく影響しています。同じ年には元騎手の藤岡康太さんが亡くなり、鷲頭騎手は「人は本当に死ぬんだ」ということを実感したといいます。結婚を機に私生活が大きく変わったことも重なり、恐怖心が勝るようになったことが、引退を後押ししたそうです。
鷲頭虎太騎手のプロフィール
| 年齢 | 22歳 |
| 最終騎乗 | 7月19日・函館7R(10着) |
| 転身先 | 福永祐一厩舎・調教助手 |
今後どうなるか
助手として、次のG1を目指して
引退後は福永祐一厩舎で調教助手として第二のキャリアをスタートさせます。鷲頭騎手は「助手目線でこれからの競馬につなげたいですね」と前を向いており、鞍上ではなく厩舎の内側から競馬に関わり続ける道を選びました。
押さえておきたいポイント
- 7月19日の函館7Rが鷲頭虎太騎手の最終騎乗、結果は10着
- 引退式には武豊騎手や福永祐一調教師らが花束を贈呈
- 2年前の落馬による胸椎骨折が引退の大きなきっかけに
- 今後は福永祐一厩舎の調教助手として新たな一歩を踏み出す
管理人のひとこと
「最後の最後まで競馬は難しいなと思いました」という鷲頭騎手の言葉には、鞍上で過ごした日々の重みが滲んでいます。競馬は勝ち負け以上に、命と隣り合わせの厳しさを持つ世界です。かつて多くの名手も、大けがや仲間の死をきっかけに競馬観を変えてきました。鞍上を降りても、厩舎という形で競馬に関わり続けようとする姿勢に、この世界への深い愛情を感じます。福永厩舎から、いつか鷲頭さんが送り出す一頭がG1の舞台に立つ日を楽しみに待ちたいと思います。
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