突然の訃報 競馬界に大きな喪失感
JRA美浦トレーニングセンターに所属する田村康仁調教師が、2026年6月29日、病気のため逝去されました。63歳でした。長年にわたり数々の名馬を管理し、多くのファンに記憶される勝負を届けてきた名伯楽の突然の訃報に、競馬界には大きな喪失感が広がっています。
プロフィール
| 氏名 | 田村康仁(たむら やすひと) |
| 享年 | 63歳 |
| 調教師免許取得 | 1997年 |
| 厩舎開業 | 1998年(美浦) |
| JRA通算成績 | 8284戦665勝(うち重賞15勝) |
数々の名馬とともに歩んだ調教師人生
田村調教師は2001年、青葉賞をルゼルで制して重賞初制覇を達成。その後も、メジャーエンブレム(2015年阪神ジュベナイルフィリーズ、2016年NHKマイルカップ)、アスクビクターモア(2022年菊花賞)と、2頭のGI馬を育て上げました。父は元騎手・元調教師の故・田村駿仁氏。1986年11月から田中和夫厩舎で調教助手を務めた後、自身も調教師として独立し、多くの馬たちと向き合ってきました。
所属馬は中舘厩舎へ
田村厩舎に所属していた63頭の管理馬は、中舘厩舎へ転厩することが発表されています。
厩舎スタッフの言葉
所属していた騎手からは「あとは頼むな、と……早すぎる」という涙ながらのコメントも伝えられており、現場でともに時間を過ごしたスタッフや騎手にとって、いかに大きな存在だったかがうかがえます。
管理人のひとこと
アスクビクターモアが2022年の菊花賞を制した瞬間、そしてメジャーエンブレムが牝馬ながら勢いのある末脚でGIを勝ち切った瞬間、多くのファンが田村厩舎という名前を記憶に刻んだはずです。競走馬を育てるということは、単に速い馬を作るということではなく、一頭一頭の個性や気性と向き合い続ける、地道で忍耐強い仕事です。
調教師として独立してから四半世紀以上、数えきれないほどの朝を厩舎で迎えてきたであろう田村調教師の歩みに、心から敬意を表したいと思います。管理していた馬たちが新しい厩舎でも大切に受け継がれ、これからも競馬場を沸かせてくれることを願うとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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