2026年5月10日、JRAより悲しい訃報が届きました。2009年の皐月賞を制したアンライバルドが、5月9日、北海道日高町の繫養先牧場で転倒により右後肢を骨折。予後不良と診断され、安楽死処置が取られました。享年19歳。
あの「伝説の新馬戦」を勝った王者が、静かにターフを去りました。
アンライバルドのプロフィール
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 生年 | 2007年 |
| 父 | ネオユニヴァース |
| 調教師 | 友道康夫(栗東) |
| 主戦騎手 | 岩田康誠 |
| 主な勝ち鞍 | 新馬戦(2008・伝説の新馬戦)、皐月賞(2009・G1) |
| 引退後 | ブリーダーズ・スタリオン・ステーション(北海道日高町)で種牡馬 |
| 享年 | 19歳 |
「伝説の新馬戦」から皐月賞制覇へ
2008年「伝説の新馬戦」
2008年秋、京都競馬場の芝1800m新馬戦。この一戦は後に競馬史に刻まれる「伝説の新馬戦」として語り継がれることになります。
アンライバルドはここで快勝。しかし驚くことに、同じレースには後にブエナビスタ(ジャパンカップ馬)、スリーロールス(菊花賞馬)など、複数のG1馬が出走していました。一つのレースからこれほどの名馬が巣立ったことは、競馬史においても極めて稀なことです。
2009年皐月賞制覇
翌2009年4月、中山競馬場。岩田康誠騎手を背に、アンライバルドは1番人気に応えて皐月賞を制覇しました。
担当の友道康夫調教師はこの馬について、「すごく思い入れのある馬です」と生涯語り続けました。その言葉の重みが、今となっては胸に刺さります。
転倒事故による突然の別れ
JRAの発表によると、繫養先のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにおいて、洗い場への移動中に転倒し右後肢を骨折。予後不良の診断を受け、安楽死処置が取られました。
競走馬の引退後の生活が、いかに事故と隣り合わせかを改めて思い知らされます。
今年相次ぐ競馬界の悲報
| 馬名 | 内容 |
|---|---|
| ノーブルサヴェージ | 青葉賞中に競走中止・予後不良 |
| タイダルロック | 骨折発覚・ダービー断念(全治3ヶ月) |
| ライジングクロス | 2025年10月永眠(クロワデュノールの母) |
| アンライバルド | 転倒骨折・予後不良(2026年5月9日) |
悲しいニュースが続く2026年。それでも競馬は続いていきます。
管理人のひとこと
「伝説の新馬戦」という言葉を初めて耳にしたとき、少し大げさではないかと思いました。しかし出走馬の将来を辿ってみると、確かにあの一戦は歴史だったのです。アンライバルド、ブエナビスタ、スリーロールス──それぞれの馬が、それぞれの物語を書いた。
父ネオユニヴァースもまた2003年の二冠馬。血統の宿命なのか、父子ともに春のクラシックで輝きを放ちました。牧場でのんびりと余生を過ごしていたはずの彼が、19年という歳月の末に転倒事故で逝ったことは、あまりにも無情です。
あの秋の京都で見せた末脚の記憶を胸に、心よりご冥福をお祈りします。

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