恩師・岩元市三元調教師や武豊騎手、同期の福永祐一調教師らに見守られる中、ウィナーズサークルに立った和田元騎手。引退式の最後には、自らの代名詞でもある「ズブい馬」への愛着を込めた抱負を語り、会場を沸かせました。
和田竜二元騎手:JRA通算成績
| 項目 | 内容 |
| 通算成績 | 22,176戦 1,534勝 |
| 重賞勝数 | 50勝(うちG1・8勝) |
| 主なパートナー | テイエムオペラオー、ディープボンド、ミッキーロケットなど |
【全文】和田竜二元騎手 引退式コメント
「まず、今日は、お静かに見守っていただき、落ちなくて良かったです。ありがとうございました。
本来なら、2月28日まで、騎手を全うして、30年間の思いを、ファンの人と、家族の前で、見せたかったのですか、怪我で乗れず、正直残念な気持ちも、ありましたけども、また健康な体で、次の道へ向かえるということに、日々感謝して、過ごしてまいりました。
本当にたくさんの名馬に乗せていただいて、思い出もたくさんありますけども、天皇賞のテイエムオペラオーで勝利した時には師匠の岩元先生が、一番勝ちたいレースは天皇賞だとおっしゃっていましたので、これまで苦労をかけた分、勝利を贈ることができて、ずっと乗せて続けてくれたオーナーと、岩元先生に、少しでも恩返しができたのではないかという、思いがありました。
また、今日、騎乗したディープボンド号では、3回目の天皇賞で、また2着に負けてしまいましたけれども(※注:誘導馬としての登板を指す)、お客様はディープボンドの一生懸命な走りをたたえてくださって、温かい拍手で迎えてくださり、その時、僕は悔しくて、あまり、皆さんの期待に応えられませんでしたけども、改めて、この場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
騎手クラブの方々には、たくさん迷惑をかけて、後輩にもいろいろ、やらせてしまったりしたので、もう自分が体を張って、最後まで、騎手クラブを盛り上げようっていう気持ちではやってきました。30年間誰も後を継いでくれず、最後まで、やる羽目になりましたけれども、ファンの方も、騎手クラブの後輩たちも、温かい目で滑り続けた僕を、ずっと支えてくれましたので、頑張ることができました。
(今後は)やっぱりここにいる騎手の皆様が、喜んでくれるような、ずっぶい馬を作りたいと思ってます。よろしくお願いします。2か月遅れにも関わらず、引退式に、これだけのたくさんのお客様に集まりいただき、ありがとうございました。
私には、師匠の岩元先生からいただいた、大切な言葉がありました。それは、自分の心に曇りを感じることはするなという言葉です。その言葉を胸に、30年間、一鞍一鞍、大事に務めました。時にはつらい思いもし、自分を見失うこともありました。それでも、多くの方々、皆様の温かい声援、これだけたくさんの方に集まっていただき、自分の騎手人生は、師匠の教えを守れた騎手人生だったと、改めて感じることができました。これも、皆様の応援のおかげでございます。長きにわたり声援、ありがとうございました」
管理人のひとこと
和田先生、本当にお疲れ様でした! コメントの端々に、師匠・岩元先生への敬意と、相棒オペラオー、ボンドへの愛が詰まっていて、聞いていて胸が熱くなりました。
特に「ずっぶい馬を作りたい」という言葉。ファンなら誰もがニヤリとしてしまう、和田先生らしい最高の決意表明ですね。スタミナ勝負でどこまでも粘り腰を見せる、あのディープボンドのような「和田竜二ブランド」の馬たちがターフを席巻する日が今から待ち遠しいです。
引退式にディープボンドが誘導馬として登場し、和田先生を背に歩く姿は、まるで一つの物語の完結編を見ているようでした。これからは「和田厩舎」として、また新しい感動を届けてくれることを信じています!


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