どうも、管理人です。
現在、大ヒットドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』でロイヤルイザーニャとロイヤルファイトの幼少期を演じた2歳馬たちが、売却白紙を理由にクラウドファンディングでデビュー資金を募っています。
SNSでは「あのドラマの馬が走れなくなるなんて可哀想!」「タッセル(馬の毛の飾り)のコースで支援しました!」という温かい声が溢れています。
ドラマに感動したからこそ、その馬たちを救いたいという純粋な気持ちはとてもよく分かります。出資をして彼らの命運を応援するのは、もちろん個人の自由です。
しかし、長年リアルな競馬を見てきた一個人として、そしてドラマを楽しませてもらった一視聴者として、「本当にその支援は、あなたの純粋な気持ちと合っているのか?」と、少し立ち止まって考えてほしいことがあります。
今回は、ドラマファンの方に向けて、少しだけ耳の痛い「競馬の厳しい現実」をお話しします。
ドラマの感動と「現実の競馬」は切り離して考えるべき
皆様が心を打たれた「日高の雑草がエリートに挑む」という素晴らしい物語。
それは、脚本家が練り上げ、俳優陣が魂を込めて演じ、TBSをはじめとする制作陣が作り上げた「フィクションの芸術」です。フジモトバイアリースタッドの2歳馬たちは、そのドラマに「子役」として出演し、素晴らしい演技を見せてくれました。しかし、彼ら自身がドラマのような数奇な運命を背負った名馬になる保証は、現実世界にはどこにもありません。
むしろ、6月にはデビュー戦が始まる中で、2歳の4月というこの大切な時期にきちんとした育成ルートに乗れていない時点で厳しい現実が多く待っています。
奇跡が起きればロイヤルファミリーのような活躍は見れるでしょう。それは蓋を開けてみないと分かりません。
しかし中央競馬には、ドラマに出てきた北稜ファームみたいな牧場が実在します。数千万、数億する馬がとんでもない施設で生まれたときからデータとAIによって管理され調教を受けています。
そのスタートラインに立っていない状況だと何が起きるか。
「いいんだよ!あの子たちが勝てなくても走ってたら満足だから!」
いいえ。そうも言ってられません。最低でも来年10月までに勝てなければ強制的に引退です。
そして出たレースでもある程度の走りをしないと失格になり、出走停止になります。
今回の2頭は3回レース走れれば良い方だと思っています。
それぐらい無暗な挑戦にお金を出そうとしているということです。
それは「感動の搾取」になっていないか?
競馬ファンから今回のクラファンに批判的な声が多く上がっているのには理由があります。
通常の競走馬への出資(一口馬主など)であれば、馬の維持費を払う代わりに、レースで勝てば「賞金」がファンに還元されます。
しかし今回のクラウドファンディングは、育成費や預託料といった「経費」はドラマファンからの寄付で賄い、もし奇跡的にレースで勝った場合の「賞金」は、馬主である牧場代表のものになります。
ここで疑問に思ってほしいことがあります。作中でも話題になったことです。
【馬主になるにはそれ相応の資格が必要】ということです。
中央競馬の馬主になるには、「1億の資産、2000万円以上の収入が必要」になります。そして今回の件の牧場主は馬主資格を取得しているという話です。その収入があるのにお金が足りないからクラウドファンディングで出資を募るというのが少し疑問です。
ドラマファンの純粋な「可哀想」という感情や感動を逆手に取り、経営上のリスクだけをファンに負担させるビジネスモデルに見えてしまうからこそ、競馬の現実を知る層からは苦言が呈されているのです。
感謝を還元すべき「本当の相手」とは?
皆様がお金を出したいと思う原動力は、「あの素晴らしいドラマを作ってくれてありがとう」という感謝の念だと思います。
| 支援の形 | お金の行き先 | 支援者が得られるもの (リターン) | 懸念点 |
| 今回のクラファン | 生産牧場(馬主) | 馬の毛のタッセル 活動報告など | 馬がデビューできないリスク 賞金還元の不在 |
| ドラマ関連商品の購入 | ドラマ制作陣・キャスト陣 | ドラマ本編の映像 公式グッズなど | 全く無し(純粋に作品を楽しめる) |
もしあなたが、ドラマのロイヤルイザーニャたちから貰った感動に「お金」で報いたいと思うのであれば、その感謝は生産牧場ではなく、あの名作を生み出した「ドラマの制作陣」に還元するべきではないでしょうか。
結論:数万円出すなら、明日発売のブルーレイBOXを買いませんか?
厳しいことを書いてしまいましたが、馬たちに罪はありません。ただ、ドラマの延長線上の夢を見て数万円を寄付し、結果的に馬が走れずに悲しい思いをするファンの方を見たくないのです。
もし「支援に迷っている」「1万円〜のコースに寄付しようかな」と考えている方がいたら、管理人から最後にご提案があります。
明日、4月10日。
皆様に最高の感動を与えてくれたドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』のブルーレイBOXとDVD-BOXが発売になります。
明日発売のブルーレイBOXを買って、いつでもあの名作を振り返れるようにする方が、よっぽど確実で、何より「素晴らしい作品を作ってくれた制作陣への直接的な支援」になります。
出資先は個人の自由です。ですが、大切なあなたの「感動への対価」をどこに使うべきか、今一度冷静に考えてみてくださいね。
▼ ドラマ制作陣へ直接「ありがとう」を届けるならこちらから!(明日発売です!)
【Blu-ray版】
【DVD版】
【原作小説】
せっかくなので原作小説も載せてみました。
そして早見先生は続編も執筆中とのこと。
次回以降の作品費用のためにもこっちに出資してもいいかもしれないですね!



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