【ノースブリッジ引退】肺出血再発で函館記念を断念——重賞3勝の名馬が誘導馬として第二の人生へ

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突然の引退発表——ファンへの衝撃

2026年6月10日、美浦・奥村武厩舎がX(旧Twitter)を通じて発表した一報は、競馬ファンに大きな衝撃を与えました。2024年札幌記念(G2)制覇をはじめ、重賞3勝を挙げた名馬ノースブリッジ(父モーリス・母アメージングムーン)が、現役を引退することになりました。

当初、夏の目標として函館記念(6月28日・G3)への出走を目指して調整が進められていたノースブリッジでしたが、6月7日(土)の週末追い切り後に肺出血が再発。オーナーと慎重に協議した結果、無理をさせず引退という決断に至りました。

ノースブリッジとはどんな馬だったか

華麗な血統と期待の2020年デビュー

ノースブリッジは父モーリス(2015年安田記念・マイルCSなどを制した名馬)、母アメージングムーンという良質な配合から生まれました。2020年にデビューすると、初戦から圧倒的なパフォーマンスを見せ、2連勝でキャリアをスタートさせます。

重賞3勝の栄光の軌跡

年月 レース 着順 競馬場
2022年6月 エプソムカップ(G3) 1着 東京
2023年1月 アメリカジョッキークラブカップ(G2) 1着 中山
2024年8月 札幌記念(G2) 1着 札幌

エプソムカップでは軽快な先行策で重賞初制覇を果たし、翌年のAJCCでは年明け初戦で貫録を示しました。そして2024年夏、北の大地・札幌で迎えた札幌記念では、名だたるライバルたちを退けて堂々の重賞3勝目をマーク。通算成績は21戦7勝という立派な成績でした。

たび重なる肺出血との戦い

ただ、ノースブリッジのキャリアは常に肺出血という病気との戦いでもありました。繊細な肺を持つ体質から、レース後や追い切り後に何度か出血を繰り返し、そのたびに長期休養を余儀なくされました。今回の引退も、2回目の肺出血再発が決め手となりました。

第二の人生——東京競馬場の誘導馬として

奥村武調教師は引退に際し、「ファンの方々、馬主様、スタッフ全員に感謝している。この馬は本当に頑張ってくれた。次は東京競馬場の誘導馬として、長く競馬に携わってほしい」とコメント。ノースブリッジは東京競馬場の誘導馬候補として、競走馬から新たな役割を担う第二の人生が用意されています。

誘導馬として新馬を先導し、長くファンに愛される存在となれることを心から願いたいと思います。

管理人のひとこと

ノースブリッジの引退のニュースを聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは2024年の札幌記念でした。あの夏の北海道、芝の上を力強く駆け抜けた姿は今でも目に焼き付いています。

父モーリスもまた、マイルの鬼として数々の名勝負を演じた馬でした。そのDNAを受け継ぎ、エプソムカップからAJCC、そして札幌記念へと重賞3勝を積み上げたノースブリッジは、間違いなく「実力馬」の称号にふさわしい馬でした。

肺という繊細な部位との戦いを続けながら21戦を全うした馬の健気さを思うと、胸が締め付けられます。東京競馬場の誘導馬として、これからもたくさんのファンに囲まれながら幸せに過ごしてほしい。そして、あの躍動感あふれる走りを誘導として見せてくれることを楽しみにしています。

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