6番人気が鮮やかに逃げ切った夏の開幕戦
2026年6月13日(土)、函館競馬場の芝1200m(稍重)で行われた第33回函館スプリントステークス(G3)。6番人気のピューロマジック(牝5、栗東・安田翔伍厩舎)が北村友一騎手の手綱で逃げを打ち、後続を1と4分の1馬身振り切って優勝しました。重賞通算4勝目の鮮やかな逃走劇です。
勝ちタイム:1分07秒4(稍重)
レース結果
| 着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1着 | ピューロマジック | 北村友一 | 6番人気 | 重賞4勝目 |
| 2着 | エーティーマクフィ | — | 4番人気 | 1と4分の1馬身差 |
| 3着 | レイピア | — | 1番人気 | 本命馬が3着に敗退 |
北村友一騎手のコメント
「馬のリズムで走れました。トップスプリンターの資質がある馬だと思います。」
逃げの手に出ながらも馬任せの絶妙なペース配分でゴールに飛び込んだ北村友一騎手。馬との信頼関係が光るコメントです。
ピューロマジックの血統と実績
- 父:アジアエクスプレス(ヘニーヒューズ系・アメリカンスピード型)
- 母:メジェルダ
- 母父:ディープインパクト
- 厩舎:栗東・安田翔伍厩舎
- 性齢:牝5歳
アジアエクスプレスという血の凄み
父アジアエクスプレスは2014年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)覇者。ヘニーヒューズ系特有のアメリカンスピード——スタートから全力で加速する馬場適性の高さを産駒に伝えます。ディープインパクト牝系のしなやかさも加わり、ピューロマジックは「逃げてよし、差してよし」の万能型スプリンターに成長しました。
重賞4勝の軌跡
- アイビスサマーダッシュ2025(新潟・直線1000m)優勝
- 函館スプリントS2026(函館・芝1200m)優勝
- その他重賞2勝
今回の函館スプリントS制覇で、2026年サマースプリントシリーズの主役として名乗りを上げました。
1番人気レイピアが3着に敗れた理由
今回の波乱のポイントは、1番人気レイピアが3着に沈んだことです。外差し馬場が予想される中でのレースでしたが、「稍重」のやや力のいる馬場がピューロマジックの逃げを後押しし、差し馬が届かない展開になりました。適性の差が着順に直結した典型的な例と言えます。
次走はアイビスサマーダッシュへ
連覇を狙うアイビスサマーダッシュ(新潟・直線芝1000m)が次の目標として有力視されています。新潟の直線コースは逃げ馬に極めて有利な舞台であり、ピューロマジックのスタイルに合致します。北村友一騎手との息の合ったコンビで、夏の短距離路線をどこまで席巻するか楽しみです。
管理人のひとこと
アジアエクスプレスという父の名を聞くと、2014年12月の阪神競馬場を思い出します。圧倒的な瞬発力で朝日杯を制したあの日——関係者の誰もがこの血が未来に刻まれると確信したはずです。
その息子(産駒)ピューロマジックが、今度は函館の夏空の下で逃げ切り勝ち。「前に行ける馬は強い」——速力と戦術が融合したとき、競馬の美しさが最も鮮明に見えます。アイビスサマーダッシュでも、この牝馬の逃げ足に注目したいと思います。

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