1番人気イガッチが沈んだ——波乱の函館記念2026
2026年6月28日(日)、函館競馬場で第62回農林水産省賞典函館記念(G3・芝2000m)が行われました。レースは審議(着順確認)がかかりましたが、着順通りに確定。最終的に10番人気のファウストラーゼン(牡4歳・栗東・須貝尚介厩舎)が、小林美駒騎手とともに一気の差し切りを決め、重賞2勝目を挙げました。
確定着順
| 着順 | 馬名 | 人気 | 着差 |
|---|---|---|---|
| 1着 | ファウストラーゼン | 10番人気 | – |
| 2着 | ケリフレッドアスク | 7番人気 | 1/2馬身 |
| 3着 | ピースワンデュック | 9番人気 | アタマ |
| 6着 | イガッチ | 1番人気 | – |
勝ちタイム:1分57秒7(良)
ファウストラーゼンとはどんな馬か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 父 | モズアスコット |
| 母 | ペイシャフェリス(父スペシャルウィーク) |
| 性齢 | 牡4歳 |
| 所属 | 栗東・須貝尚介厩舎 |
2025年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)を制してクラシック戦線を賑わせましたが、その後は2ケタ着順が続く試練の時期を経験。「終わった」と見る向きもあった中、今回の函館記念で鮮やかな復活劇を演じました。
父モズアスコットは2018年のNHKマイルカップを制した快速馬として知られ、産駒がG3中距離重賞を制したことはファンを驚かせました。
小林美駒騎手——JRA女性騎手4人目の重賞制覇
快挙の記録
- デビュー4年目・重賞4度目の挑戦での初制覇
- JRA女性騎手として史上4人目の重賞勝利
- 函館記念での審議があったものの、着順は確定
「このチャンスをいただいた須貝先生と馬に感謝しかありません。重賞を勝てて本当にうれしいです。」
(小林美駒騎手、レース後コメント)
レース前のインタビューでは「女性先輩騎手に負けたくない」と語っていた小林騎手。その言葉通り、函館の芝の上に歴史の一ページを刻みました。
須貝尚介師——函館記念2連覇達成
昨年(2025年)はヴェローチェエラで函館記念を制し、今年はファウストラーゼンで連覇を達成。夏の函館を得意とする調教師として、その名を改めてファンの記憶に刻み込みました。
「ファウストラーゼンは以前から函館コースを使いたかった馬。よく頑張ってくれました。小林騎手も完璧な騎乗でした。」
(須貝尚介調教師)
管理人のひとこと
モズアスコット産駒といえば「マイルの申し子」というイメージが先行しますが、ファウストラーゼンは中距離の重賞でその底力を見せてくれました。弥生賞での輝き、そして長い低迷期——それでも諦めずに函館の緑の芝を駆け抜けた姿に、かつてのグラスワンダーが長い休養を経てグランプリを連覇した記憶が重なります。
小林美駒騎手と須貝尚介師のコンビが作り上げた「夏の函館物語」は、今年の競馬を語るうえで欠かせない一幕となりました。馬と人が紡ぐドラマがここにある——それが競馬の醍醐味です。

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