函館記念まで1週間——最終追い切りで実力者たちの本気が見えた
6月28日(日)に函館競馬場で行われる農林水産省賞典 函館記念(G3・芝2000m)の最終追い切りが各馬揃い、仕上がりが出揃いました。中でもフィーリウスの圧巻パフォーマンスと、喉頭蓋エントラップメント手術から戦列に復帰するエコロディノスの好気配が注目を集めています。
フィーリウス:外4馬身差の圧倒的パフォーマンス
フィーリウス(手塚久調教師・美浦)はWコースで一杯に追われ、6ハロン82秒7——上がり11秒2を記録。外に追走馬・イモータリス(1勝)を従えて追い切ったにもかかわらず、4馬身以上の差をつける圧巻の内容でした。
フィーリウスの追い切りデータ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コース | Wコース(美浦) |
| 強度 | 一杯に追う |
| 6ハロン | 82秒7 |
| 上がり | 11秒2 |
| 追走馬との差 | 4馬身以上 |
| 評価 | ◎最高評価 |
手塚久調教師コメント:「動きはいいよ。レースセンスが良くなってきたし、函館は合いそう。チャンスは十分だと思う」
オープン昇格直後でも即通用の完成度を示したフィーリウスは、今週末の函館記念で夏の重賞初制覇を狙います。洋芝の時計のかかるコースも、パワー系の体質と合っているとみられています。
エコロディノス:術後初戦でスピード感あふれる65秒1
エコロディノス(池添謙一騎手搭乗予定)はWコースを単走・強めに追われ、5ハロン65秒1——上がり12秒7をマーク。前走は喉頭蓋エントラップメントの影響で大敗を喫しましたが、レース後に即座に手術を行い、今回が完全復帰戦となります。
池添謙一騎手コメント:「1週前なのでしっかりやりましたが、順調にきているかなと思います。レース後すぐに簡単な手術をしたみたいで、今回は問題ないと聞いています」
喉頭蓋エントラップメントとは
喉頭蓋エントラップメントは競走馬の気道に関わる疾患で、喉頭蓋が本来の位置からずれて気道を塞いでしまう状態です。競走中に息が上がる原因となり、本来の能力が出せなくなります。手術による処置は比較的シンプルで、回復後は本来のパフォーマンスを取り戻せるケースが多いとされています。
函館記念2026 主要出走予定馬
| 馬名 | 厩舎 | 騎手(予定) | 注目点 |
|---|---|---|---|
| フィーリウス | 手塚久(美浦) | ― | 追い切り最高評価・4馬身差 |
| エコロディノス | ― | 池添謙一 | 術後復帰・65秒1好時計 |
| デビットバローズ | ― | 岩田望来(想定) | 上位人気・実績馬 |
| ケイアイセナ | ― | ― | 函館巧者の評価 |
| ファウストラーゼン | ― | ― | 夏の洋芝実績あり |
函館記念のレースポイント
- 函館芝2000mはスタートから最初のコーナーまでが短く、先行争いが激化しやすい
- 洋芝の時計がかかるコースは末脚型よりも持続力型が有利
- 夏開催は馬場が荒れやすく、内枠先行馬が有利になりやすい傾向
- 過去10年では6〜7番人気以内の馬が連対することが多い波乱の少ないレース
管理人のひとこと
エコロディノスの復帰には、思わず胸が熱くなりました。喉頭蓋エントラップメントという疾患は、競走馬にとって「声なき苦しみ」ともいえるもの。前走の大敗の陰に、そんな事情があったとは——。手術を経て、今週末の函館の洋芝に再び立つこの馬の姿は、どんな凡走よりも勇敢に映ります。フィーリウスの追い切りも、見ていて清々しかった。夏の函館、6月28日。数々のドラマが生まれてきたこのコースで、また新しい物語が生まれそうです。

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