サウジカップ(1着15億円)の興奮が冷めやらぬまま、約1ヶ月後にやってくるもう一つの「世界最高峰」。
それが、3月末に行われるドバイワールドカップ(G1)です。
賞金ランキングの記事を見て、「やっぱ中東のビッグマネーの新興レースなんだな」と思った方も多いはず。
ただサウジカップに比べると少し歴史が長く、ドバイワールドカップだけではなく芝レースなども複数開催される「ドバイワールドカップデー」と呼ばれる大きなシリーズになります。
今回は、世界中のホースマンが憧れる「砂漠の祭典」について、その特徴と日本馬の激闘の歴史を解説します。
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📊 ドバイワールドカップの基本データ
まずは基本スペックから。
サウジカップが登場するまでは、長らく「世界一高いレース」の代名詞でした。
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 格付け | 国際G1 | ダート2000mの世界頂上決戦 |
| 開催地 | ドバイ(UAE) | メイダン競馬場 |
| コース | ダート 2000m(左回り) | |
| 賞金総額 | 1,200万米ドル(約18億円) | |
| 1着賞金 | 696万米ドル(約10.5億円) | サウジに次ぐ世界No.2 |
| 開催時期 | 3月末〜4月上旬 | サウジCの約1ヶ月後 |
| 創設年 | 1996年 | 歴史と権威はこちらが上 |
※1ドル=150円換算
歴史と権威の「ドバイ」
新興のサウジカップ(2020年〜)に対し、ドバイワールドカップは1996年創設。
あの「シガー」や「ドバイミレニアム」、「アロゲート」といった、競馬史に残る伝説の名馬たちが勝ってきたレースです。
賞金額でこそサウジに抜かれましたが、「このレースを勝つことの名誉」は依然として世界最高クラスと言えます。
🏜️ コースの特徴:サウジとは違う「小麦粉」の砂?
ここが最大の攻略ポイントです。
同じ中東のダート戦ですが、サウジとドバイではコースの性格が真逆と言ってもいいほど異なります。
① 「シルト」を含む独特の砂
メイダン競馬場のダートは、「シルト」と呼ばれる微粒子(粘土質)が含まれています。 現地の関係者が「小麦粉のようだ」と表現することもあるほど、細かくて重い砂です。
- キックバック(砂の跳ね返り)が痛い:前の馬が蹴り上げる砂が強烈なので、馬群の中で砂を被るとやる気をなくす馬もいます。
- パワーとスタミナが必要:サウジのようなスピード勝負だけでなく、最後までバテないスタミナが要求されます。
② コーナー4回の「2000m」戦
- サウジC(1800m): ワンターン(コーナー2回)。スピード優先。
- ドバイWC(2000m): ツーターン(コーナー4回)。器用さとスタミナ優先。
この違いがあるため、「サウジで負けた馬が、距離が伸びるドバイで逆転する」というドラマが頻繁に起こります。
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日本馬「激闘」のハイライト
日本馬にとって、ドバイは数々の名勝負が生まれた地。
特に語り継がれる「2つの勝利」を紹介します。
2011年:ヴィクトワールピサ「祈りの勝利」
競馬歴が長い方は記憶に残っている方も多くいると思います。
東日本大震災からわずか2週間後に行われたレース。
日本中が悲しみに暮れる中、ミルコ・デムーロ騎手を背にヴィクトワールピサが優勝。2着にもトランセンドが入り、日本馬ワンツーフィニッシュを決めました。
暗闇の中に希望の光を灯した、日本競馬史において最も感動的なレースの一つです。
2023年:ウシュバテソーロ「世界を撫で斬り」
ダートコースに戻ってからの日本勢悲願の初勝利。
最後方からレースを進め、直線だけで世界の強豪をまとめてごぼう抜きにした衝撃のパフォーマンス。
「オルフェーヴルの再来か?」と思わせるほどの豪脚で、約10億円を日本に持ち帰りました。
以後3年連続で出走することになり、もはや自分の庭だと思っているのか「自分で調教コースに出て終わったら自分で門をくぐって帰ってくる」というマイペースぶりを発揮しています。
名馬になるというのはこういうことなのか。と国内だけでなく海外でもニュースになりました。
💰 夢の「中東ドリーム・ローテ」とは?
もう皆さん気付きましたよね。
「サウジ(15億)」+「ドバイ(10億)」=「25億円」
この2つのレースは約1ヶ月の間隔で開催されます。
もし連勝すれば、たった2ヶ月で25億円という天文学的な賞金を稼ぐことができるのです。
これぞ、現代競馬における最大の鉱脈「中東ドリーム・ロード」
フォーエバーヤングが今年挑んでいるのは、まさにこの偉業です。
(おまけ)ドバイワールドカップデー主要レース一覧
🌙 メインだけじゃない!「ドバイ・スーパーナイト」の主要レース
この日のメイダン競馬場は、夜から朝にかけてG1レースが連発する、まさに「競馬のフェス」。
日本馬がよく参戦する、主要なレースをまとめました。
| レース名(格付け) | 条件 | 1着賞金(約) | 日本馬の相性・過去の勝馬 |
| ドバイワールドカップ (G1) | ダート2000m | 10.5億円 | 【メイン】 世界最強ダート決定戦。 勝馬:ウシュバテソーロ、ヴィクトワールピサ |
| ドバイシーマクラシック (G1) | 芝2410m | 5.2億円 | 【日本馬が最強】 日本の芝馬が最も得意とする舞台。 勝馬:イクイノックス、ジェンティルドンナ、ハーツクライ等 |
| ドバイターフ (G1) | 芝1800m | 4.5億円 | 【スピード勝負】 アーモンドアイが勝ったレース。 勝馬:アーモンドアイ、リアルスティール、ジャスタウェイ等 |
| ドバイゴールデンシャヒーン (G1) | ダート1200m | 1.8億円 | 【ダッシュ力】 世界のスプリンターが集結。 日本馬はまだ未勝利(2025年時点)。悲願達成なるか? |
| UAEダービー (G2) | ダート1900m | 9,000万円 | 【若手の登竜門】 3歳馬限定戦。 勝馬:フォーエバーヤング、デルマソトガケ、ラニ |
- 解説:
- 「シーマクラシック」と「ターフ」は、過去に日本馬が何度も優勝しており、今年も優勝候補が出てくる可能性が高い「ドル箱レース」です。
- 「UAEダービー」は、一昨年フォーエバーヤングが勝って世界への扉を開いたレース。今年も「第二のフォーエバーヤング」が出てくるかも?
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📝 まとめ:眠れない夜を楽しもう
ドバイワールドカップデーは、メインレース以外にも「ドバイシーマクラシック」や「ドバイターフ」など、G1レースが朝まで立て続けに行われます。
まさに「競馬のフェス」。
日本馬が大挙して押し寄せるこの日は、テレビの前で夜ふかしして応援しましょう!
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