誰もが息をのんだ府中の直線。C.ルメール騎手のドリームコア、D.レーン騎手のラフターラインズという世界最高峰の名手たちが激しくしのぎを削る中、そのさらに外から極上の瞬発力で突き抜けたのは、今村騎手とジュウリョクピエロでした。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | タイム | 着差 | 上り3F |
| 1着 | 16 | ジュウリョクピエロ | 今村 聖奈 | 5 | 2:25.6 | 33.1 | |
| 2着 | 12 | ドリームコア | C.ルメール | 3 | 2:25.6 | クビ | 34.3 |
| 3着 | 18 | ラフターラインズ | D.レーン | 2 | 2:25.6 | クビ | 33.3 |
完璧な立ち回りと異次元の末脚
レースは1000m通過が1分02秒2という超スローペース。前が有利になる展開の中、今村騎手は道中13番手の後方にじっと待機。なだだれ込む直線で大外へ持ち出すと、メンバー最速タイとなる上がり3F・33秒1の爆発的な末脚を発揮!
ルメール騎手とレーン騎手が完全に抜け出したと思った瞬間、その2頭をまとめてキッチリと捉えきってみせました。
女性騎手初、そして異例の「ピエロ」による戴冠
今回の勝利は、多くの記録とドラマが重なり合った歴史的な一戦となりました。
- JRA女性騎手初のクラシック制覇: これまで誰も届かなかったJRAクラシックの頂点。今村聖奈騎手が、その高すぎる壁をこのオークスの舞台で見事に打ち破りました。
- 上位陣の着差: 1着から3着までが「クビ、クビ」の大接戦。さらに4着リアライズルミナス、5着スウィートハピネスまでが同タイム、あるいはアタマ差でなだれ込む、近年稀に見る大激戦でした。
- アランカールは8着: 当ブログでも大注目していた武豊騎手とアランカールのコンビは、直線伸びきれず8着という結果に終わりました。
編集部(管理人のひとこと)
……鳥肌が止まりません!本当に歴史が動く瞬間を目撃してしまいました。
今村聖奈騎手、そしてジュウリョクピエロ、本当におめでとうございます! スローペースの後方待機という、一歩間違えれば絶望的になる展開の中で、愛馬の末脚を信じ切って大外へ導いた今村騎手の腹の括り方。ルメール騎手とレーン騎手という、世界トップクラスの男たちが叩き合っている真ん中へ、大外から若き女性騎手が割って入って勝つなんて、誰が想像できたでしょうか。
ここ数週間、マルガの急逝やアスコリピチェーノの電撃引退など、牝馬クラシック戦線には悲しいニュースが続いていただけに、この新女王の誕生と今村騎手の涙の笑顔は、競馬界全体をパッと明るく照らしてくれる最高の光になった気がします。
さあ、歴史的快挙の興奮冷めやらぬ中、来週はいよいよ競馬の祭典・日本ダービーです。武豊騎手とゴーイントゥスカイの挑戦が控えていますが、このオークスの勢いのまま、最高の形で来週へとバトンが繋がれましたね!

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