2025年。
色んなことが起きた1年でした。
ドウデュースを始めセリフォスやレモンポップなど多くの名馬が2024年で別れを告げました。そして迎えた2025年、春先にはリバティアイランドの訃報。古馬路線に絶対的存在がいない2025年ってどうなるんだろう。と正直思いました。
そしてそんな激動の1年を終え、この一冊を読みました。
まずは一言。「素晴らしい一冊ありがとうございます」
レースまとめ動画などが公式からプレイバックで流れていますが、やはり人と馬の繋がり、成長、言葉ひとつひとつに込められた想いをこの一冊では感じることが出来ました。
競馬を始めたばかりの人もすでに競馬にハマっている人も是非読んでほしい一冊になっています。
【JRA賞】賞から感じる人の成長と繋がり
🏆 2025年度 JRA賞 受賞一覧
まずは、今年の「顔」となった受賞馬・受賞者たちを一覧で振り返ります。
🐎 競走馬部門
| 賞 | 受賞馬 | 備考 |
| 年度代表馬 | フォーエバーヤング | ダート馬として歴史的快挙 |
| 最優秀2歳牡馬 | カヴァレリッツォ | 朝日杯FS覇者 |
| 最優秀2歳牝馬 | スターアニス | 阪神JF覇者 |
| 最優秀3歳牡馬 | ミュージアムマイル | 皐月賞・有馬記念覇者 |
| 最優秀3歳牝馬 | エンブロイダリー | 牝馬二冠 |
| 最優秀4歳以上牡馬 | フォーエバーヤング | |
| 最優秀4歳以上牝馬 | レガレイラ | エリザベス女王杯覇者 |
| 最優秀スプリンター | サトノレーヴ | 高松宮記念覇者 |
| 最優秀マイラー | ジャンタルマンタル | 春秋マイル王 |
| 最優秀ダートホース | フォーエバーヤング | |
| 最優秀障害馬 | エコロデュエル | 春秋障害王 |
| 特別賞 | カランダガン | ジャパンC世界レコード |
👨⚖️ 調教師・騎手部門
| 賞 | 受賞者 | 備考 |
| 最多勝利調教師 | 杉山晴紀 | 61勝(優秀技術調教師合わせ二冠) |
| 最高勝率調教師 | 木村哲也 | ダートと長距離新たな分野へ |
| 最多賞金獲得調教師 | 矢作芳人 | 世界の矢作健在 |
| 騎手大賞 | C.ルメール | 最多勝・最高勝率・最多賞金の「三冠」 |
| MVJ | 戸崎圭太 | モースト・ベリーベリー・ジョッキー賞 |
| 最優秀障害騎手 | 小牧加矢太 | 若きホープ2年連続 |
| 特別賞 | 横山典弘 | 57歳レジェンドの偉業 |
🏇 移り変わる世界に挑む騎手たち
🍁 秋に示した凄み。ルメールの「質」
クリストフ・ルメール騎手は、「最多勝利(176勝)」「最高勝率(.298)」「最多賞金獲得」の全部門を独占し、3年連続の騎手大賞を受賞。
春は短期免許ジョッキーの陰に隠れていた印象ですが、夏に3週間のリフレッシュ休暇を取ると秋には「3週連続G1勝利(秋華賞・菊花賞・天皇賞秋)」を含む怒涛の固め打ちを見せました。
「休みを取っても勝つ」。オンとオフを切り替え、大一番で最高のパフォーマンスを発揮する、現代競馬におけるトップジョッキーの理想像を見せつけられた1年でした。
🍓 「ベリーベリー」な1年。戸崎圭太の「量」
一方で、最も価値のある騎手(MVJ)に輝いたのは戸崎圭太騎手です。
やはりダノンデサイルとの海外G1初勝利の「ベリーベリーホース」が印象的な戸崎騎手の2025年。
なんだかんだ言って1年間高いレベルの騎乗を維持ししっかり各部門で上位をキープ。
インタビューで「まさに『ベリーベリー』な1年となった」と充実していたようで、2年連続6度目のMVJ受賞は、1年間休まず戦い続けた「鉄人」の証明です。
🌈 異色の二世が「小牧加矢太」として歩みだした1年
小牧太騎手を父に持ち、馬術界からの障害限定免許での参戦となった異色の経歴の二世小牧加矢太騎手。
2年連続の受賞となったが、2025年の受賞は謙遜の言葉から始まった。「最多勝は20勝の高田騎手、春秋G1も草野騎手です。ポイント制となっている最優秀障害騎手のJRA賞は数多く乗せてもらった僕に回ってきただけ。」
そのコメントを真っ先に残したが批判する関係者もファンもいなかった。それほどまでに4年目の小牧騎手は障害レースという狭い舞台でも光り輝く成績を残したと認識されている。最近では大人で真面目な一面と圧倒的な騎乗センスを見せ「小牧太の息子」と言われることはほぼない。
これからの障害レースは馬だけでなく騎手も注目される時代に突入している。
🌟 横山典弘(57)いぶし銀とポツンの矜持
ここに来て存在感が出てきた57歳。息子2人も一流ジョッキーの中で、休まずまだまだ現役でトップジョッキーを続けている横山騎手による特別賞。
2024年にはダノンデサイルを見出し内ラチ強襲で日本ダービー制覇したいぶし銀。世間では「最後方ポツンのノリ」と言われていますが、それには今までの経験が生んだ乗り方だと言いますがそれはまたの機会に。
ベテランと言えば武豊騎手のイメージがありますが、まだまだ他の5Gも記録を作り続けており2026年の活躍も楽しみでなりません。
📚 馬事文化賞:『相馬眼が見た夢』
そして、個人的に最も注目したのが「馬事文化賞」です。
- 受賞作: 『相馬眼が見た夢 岡田繁幸がサンデーサイレンスに刃向かった日々』
- 著者: 河村清明 氏
このタイトルの「相馬眼」という言葉に、ピクリと反応したオールドファンも多いはず。
主人公は「日本一の相馬眼」として知られる故・岡田繁幸氏(ビッグレッドファームグループ代表)
「マイネル」の総帥として知られ、情熱的な語り口で多くのファンに愛されたホースマンです。
社台グループが導入した大種牡馬サンデーサイレンスが日本競馬を席巻する中、非主流の血統と自身の「相馬眼」と「負けん気」だけを武器に立ち向かった、天才の壮絶な生涯を描いたノンフィクションの一冊です。
【優駿大賞】読者投票から見る世界の馬
読者が選んだ「2025年ベストレース」と、世界最強せん馬が刻んだ「2分20秒3」の衝撃
続いては、読者投票によって決まる「2025年優駿大賞」の発表です。
- ベストホース
- ベストジョッキー
- ベストレース
「ベストホース」と「ベストジョッキー」部門は、納得のフォーエバーヤングとルメール騎手が1位でしたが、「ベストレース」部門の結果はどうだったのでしょうか?
ここでは圧倒的1位を獲得したベストレースについて語ります。
その他の順位はぜひ本誌をご覧ください。
🏁 Race of the Year(ベストレース)TOP3
読者が選んだ2025年の名勝負トップ3はこちらです。
| 順位 | レース名 | 優勝馬 | 得票数 | 備考 |
| 1位 | 第45回 ジャパンカップ | カランダガン | 1174票 | 外国馬20年ぶりの勝利&レコード |
| 2位 | 第66回 宝塚記念 | メイショウタバル | 696票 | 逃げ切りV。人馬の絆に感動の声 |
| 3位 | 第70回 有馬記念 | ミュージアムマイル | 492票 | 3歳馬が古馬を一蹴。新時代の到来 |
2位の宝塚記念(メイショウタバル)や、3位の有馬記念(ミュージアムマイル)も素晴らしいレースでしたが、1位のジャパンカップは得票数が桁違い。
それほどまでに「あの日の東京競馬場」は特別だったということです。
🌍 第45回ジャパンカップ:「扉」をこじ開けた怪物
ジャパンカップについては別で特集記事も組まれています。
特集記事のタイトルは、「世界最強馬が与えた衝撃」
このレースがなぜ「1位」に選ばれたのか。記事を読み解くと、3つの「歴史的快挙」が重なっていたことが分かります。
① 「20年ぶり」の外国馬勝利
2005年のアルカセット以来、実に20年間、日本馬の厚い壁に跳ね返され続けてきた外国馬たち。
「ジャパンカップはもう日本馬のための運動会だ」なんて声も聞かれる中、その壁を粉砕したのがフランスのせん馬、世界ランキング1位で来日したカランダガン(Calandagan)でした。
② 「2分20秒3」のレコード決着
さらに驚くべきは、その勝ち時計です。
アーモンドアイが持っていたコースレコード(2分20秒6)は2400mにおける世界レコードでした。
そのタイムを0秒3も更新する2分20秒3。 日本の高速馬場に適応しただけでなく、それを上回るスピードで駆け抜けたのです。
③ 解かれた「ガリレオの呪縛」
記事の中で特に興味深かったのが、「ガリレオの呪縛が解き放たれた」
欧州の大種牡馬ガリレオの血を持つ馬は、幾度となく名馬をジャパンカップに送り込むものの日本では勝てないという呪縛がありました。
しかし、カランダガン(父父ガリレオ)は、日本競馬の象徴である東京コースで、日本の新星マスカレードボールとの世界レコードの叩き合いを制しました。
世界ランキング1位の実力は伊達じゃない。 「強い馬は、どこで走っても強い」 そんな競馬の原点を、まざまざと見せつけられた一戦でした。
【各世代最強が集った世紀の一戦】
第70回有馬記念。混戦を断ち切った「規格外の末脚」と、C.デムーロの執念
「世界最強馬」が衝撃を与えたジャパンカップから1ヶ月。
2025年の中央競馬を締めくくるグランプリ、第70回有馬記念。
そこで待っていたのは、新時代の扉を開ける3歳馬の「実力」でした。
Race of the Year 3位に選ばれたこの一戦を、誌面の言葉を借りて振り返ります。
🏛️ 中山の急坂を「無視」した怪物、ミュージアムマイル
勝ったのは、3歳馬のミュージアムマイル。 皐月賞馬でありながら、この秋は天皇賞(秋)でマスカレードボールの2着に敗れていました。 しかし、この暮れの大一番で、その才能が完全に覚醒しました。
誌面(P.78)のレース回顧にある「中山名物の急坂をものともしない末脚の爆発力には目は見張るものがある」という一文が、その凄まじさを物語っています。
レースは、12番人気の伏兵コスモキュランダが粘りに粘り、ダービー馬ダノンデサイルがそれを捕まえに行く展開。 誰もが「ダノンか、コスモか!?」と思った瞬間、大外から一刀両断の末脚で撫で斬りにしたのがミュージアムマイルでした。
C.デムーロ「昨年の借りを返しに来た」
鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手にとっても、この勝利は特別な意味を持っていました。 勝利者インタビューでのコメントが胸を打ちます。
「昨年はシャフリヤールで2着。フランスに帰ってからも胸が締め付けられるような思いでした。今年は、その悔しさを晴らせて良かったです」
フランスの名手が、1年越しの執念で掴み取ったグランプリタイトル。 ゴール後のガッツポーズには、単なる1勝以上の重みが込められていました。
⚔️ 到来!「新・令和三銃士」の時代
この勝利で決定的になったのが、3歳世代の圧倒的な強さです。
- ミュージアムマイル(皐月賞・有馬記念)
- クロワデュノール(日本ダービー)
- マスカレードボール(天皇賞・秋)
誌面では、この3頭をかつての「平成三強(オグリ・イナリ・クリーク)」になぞらえ、**「新・令和三銃士」**と呼んでいます。
そしてそれは春には絶対的と言われたクロワデュノールではない面々が秋古馬路線で強さを見せたことがなにより大きな強さの証拠です。
いつの時代もライバルたちが火花を散らす「世代三強」対決が面白い。 2026年の古馬王道戦線は、間違いなくこの3頭が中心に回っていくでしょう。
【特別コラム】松本好雄という男
「人は宝、馬は家族」。メイショウ松本好雄オーナーが遺した、競馬より大切なもの
2025年の競馬界は、フォーエバーヤングやミュージアムマイルといった新しい英雄の誕生に沸きました。 しかしその一方で、夏にはひとつの大きな「別れ」がありました。
8月29日、享年87歳で旅立った松本好雄氏。 冠名「メイショウ」で知られ、JRA通算2000勝という前人未到の記録を打ち立てた大オーナーです。
本誌の特集記事(P.68〜)**「浦河を愛し、愛された男」**には、数字や記録よりももっと大切な、オーナーの「人柄」が記されていました。
🎁 もはや松本伝説?
- 社員旅行中に重賞勝利を知ると「お土産、持てるだけ持って帰れ!」
- メイショウサムソンの凱旋門には関係者を招待するために5000万使う。
- 牧場の馬が勝ったら全厩舎を回ってみんなと握手しご祝儀を渡す。
- 重賞勝利に喜び記念品を作りすぎて1000万使う。
- 仔馬の視察は牧場全てに自分の足で見に行き、自分で買う。
- 馬の値段は特には聞かない。「これとこれがいいな、これもらっていくわ」
- 成績不振の牧場にも「残った馬おるやろ?買わせてもらうわ」
- 別のオーナーが買った馬でも重賞勝利すると牧場にお祝いを届ける。
「人がいて、馬がいて、そして人がいる」
半分ネタのように書きましたが、これほどまでに日高の牧場を見て回る馬主はいないそうです。
毎月1週間は滞在して、各牧場や関係者との繋がりを大事にしていたと言います。
偉ぶることなく、馬を世話してくれる現場の人々を何よりも大切にする。
オーナーが常々口にしていた言葉は、ただの綺麗事ではなく、心からの本心だったことが伝わってきます。
🌾 「メイショウさん」の魂は、これからも
2025年6月。武豊騎手を鞍上に迎え、石橋守調教師の管理するメイショウタバルと共に宝塚記念を制したのも人と馬が縁が作った勝利です。関係者と一緒に口取り式で並んでいる松本オーナーの姿は皆さんの記憶に新しいと思います。
そして2025年8月。個人馬主として初のJRA通算2000勝を達成した直後、オーナーは静かに息を引き取りました。 まるで、最後の仕事を見届けてから旅立ったかのような最期でした。
近代競馬は、データや科学、そしてビジネスの側面が強くなっています。 しかし、私たちが競馬に心を動かされるのは、そこに「血の通ったドラマ」があるからではないでしょうか。
「メイショウさんと浦河の付き合いはこれからもつづく」
記事の最後にある三嶋牧場・健一郎氏の言葉通り、オーナーが遺した「ホースマンの絆」は、これから息子の好隆さんが引き継ぐそうです。
フォーエバーヤングや新世代の活躍に熱狂した2025年。 その華やかなニュースの裏で、一人の偉大なホースマンが教えてくれた「競馬の心」を、私たちは忘れてはいけない気がします。
📝 【最後に】歴史が動き、想いが継がれる。2026年の競馬はもっと熱くなる
ここまで5,000文字を超える長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
あらためて『優駿』2月号を読み返してみると、この一冊は単なる「2025年の成績表」ではないことに気づかされます。
- 世界へ扉をこじ開けたフォーエバーヤングやカランダガン。
- 国内で新たな時代を告げるミュージアムマイルら「新・令和三銃士」。
- そして、競馬の温かい心を遺して旅立った松本好雄オーナー。
「新しい時代の幕開け」と「古き良きホースマン精神の継承」。 その両方が詰まっているからこそ、私たちはまた競馬に夢中になれるのだと思います。
🎁 まだまだ語り尽くせない!実物は手元に置くべき
実はこれでも、誌面のほんんんの一部です笑。 今回紹介した以外にも、
- イクイノックス&ドウデュースの特大両面ポスター(これだけでも買う価値あり!)
- 地方・海外競馬の10大ニュース
- 全重賞プレイバック(データブック)
などなど、手元に置いておきたい情報が満載です。 特にポスターは、予想の10倍ぐらい大きくて部屋に飾ろうかなと思うぐらいカッコよかったです!
2026年の競馬シーズンを100倍楽しむための「教科書」として、ぜひ本誌を手に取ってみてください。 きっと、今年の競馬がもっともっと楽しくなるはずです。
最後に少しおまけ載せてます。
👇 Amazon・楽天での在庫チェックはこちら
おまけ
ポスターが想像の10倍大きかった件。について

表紙の瑠星かっこよ!


いやードウデュースもイクイノックスもかっこよすぎませんか?????
雑誌は普通にA4サイズなので、広げたらA4ぐらいになるサイズのポスターだろうなと思っていたら、おそらくですが、B2ぐらいのサイズっぽいです。
折り目もアイロンとか使ったら少しは消えるらしいので、うまく消えたら額にでも入れようかなと思っています笑
うまくいったらまた報告します笑
それにしてもいい雑誌だったな。


コメント