2026年1月。 日本競馬にとって、二度と忘れられない「歴史的な夜」となりました。
アメリカ競馬の年間表彰である「エクリプス賞(Eclipse Awards)」。
その式典で、日本のフォーエバーヤングがとてつもない快挙を成し遂げました。
なんと、ファン投票で選ばれる「モーメント・オブ・ザ・イヤー」だけでなく、実力で選ばれる部門賞「最優秀古馬ダート牡馬(Champion Older Dirt Male)」までも受賞。
エクリプス賞・2冠達成です。
ダートの本場アメリカで、現地の強豪馬を抑えて「年間最優秀」の称号を手にする。 これがどれほど難しいことか、競馬ファンなら分かるはずです。
現地で行われた授賞式での、矢作芳人調教師と、ノーザンファーム吉田俊介代表の受賞スピーチが素晴らしかったので、ここに全文を書き残します。
矢作芳人調教師 受賞スピーチ
英語でスピーチしたものを翻訳しております。
「皆さん、こんばんは。 フォーエバーヤングの調教師、矢作芳人です。 またの名を…“あの帽子の男(The Man in the Hat)”です。」 (会場 笑いと拍手)
「この賞をいただくことができ、心から光栄に思います。 そして、アメリカ合衆国の全ての皆様に、最大級の敬意を表します。
(フォーエバーヤングは)昨年、アメリカでたった一度しか走らなかった馬です。 (それなのに選んでいただき)ありがとうございます。」
「フォーエバーヤングは、この春のキャンペーンで中東へ向かいます。 彼は今も、非常に良いコンディションを保っています。 ですから、私はこれからも常に、アメリカの馬たちのライバルであり続けたいと思っています。
ベストを尽くします。 皆さん、ありがとう。今夜という素晴らしい夜に感謝します。 そして、ありがとうフォーエバーヤング。感謝してるよ。」
「アメリカの馬たちのライバルであり続けたい」 かつて日本馬は「挑戦者」でした。しかし矢作先生は、対等な「ライバル」だと宣言しました。 これほど誇らしい言葉があるでしょうか。
🏆 「モーメント・オブ・ザ・イヤー」も同時受賞
さらにこの夜、ファン投票によって選ばれる「今年の最高の瞬間」も、フォーエバーヤングが受賞しました。
【受賞理由(会場ナレーション)】
「エクリプス賞はシーズン全体の功績を称えるものですが、『モーメント・オブ・ザ・イヤー』は、私たちの記憶に深く焼き付いた、たった一つの『忘れられない瞬間』を祝う賞です。
今月初めに行われたファンのオンライン投票により、今年の受賞シーンが決定しました。 『フォーエバーヤング、デルマー開催・ブリーダーズカップクラシックでのスリリングな勝利』
2024年の同レース(BCクラシック)での僅差の敗北の雪辱を果たし、フォーエバーヤングは力強い直線の走りで、日本産・日本調教馬として史上初めて、この権威あるクラシック競走を制覇しました。 彼の勝利は、世界競馬の舞台における日本の存在感を、確固たるものにしました」
吉田俊介氏(生産者) 受賞スピーチ
続いて、プレゼンターより「フォーエバーヤングの生産者」として紹介された吉田俊介氏(ノーザンファーム副代表)の英語スピーチです。
「皆様、こんばんは。 フォーエバーヤングに投票してくださった全ての皆様、本当にありがとうございます。
彼の生産者として、この馬の物語に関われたことを、心から幸運に思います。 彼は私たちにとって、本当に特別な存在です。
そして、ブリーダーズカップ・クラシックを勝てたことは、私たちだけでなく、日本競馬界にとっても非常に特別なことでした。
この賞は、アメリカの競馬ファンの皆様の投票によって選ばれた賞だと聞いています。 私たちを応援し、支えてくださった全ての皆様に、深く感謝いたします。
皆様のサポートと、温かいおもてなし(ホスピタリティ)をありがとうございました。 ありがとう、アメリカ!」
アウェイであるはずのアメリカで、投票によって選ばれたことへの感謝。 最後を「Thank you America!」で締める姿に、会場からは温かい拍手が送られました。
まとめ:伝説は第2章へ
「最優秀古馬ダート牡馬」という称号を背負い、フォーエバーヤングは次なる戦い、中東(サウジカップ・ドバイワールドカップ)へと向かいます。
世界が認めた”The Man in the Hat”と、名実ともに世界一となったダートホース。
2026年、彼らの旅はまだまだ終わりません。 私たちファンも、この歴史的な瞬間に立ち会えている幸せを噛み締めながら、全力で応援しましょう!
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