今日(1月17日)、京都6Rで行われた3歳1勝クラス。 私が応援せずにはいられなかった馬、アトモスは、懸命に粘り込みましたが相手も強く惜しくも3着でした。
勝つことはできませんでしたが、その走りには、私なりの熱い背景があります。
最近、競馬ファンの間ではドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』が話題でしたが、今日はロイヤルファミリーに似た、日高の小さな牧場の「リアルなドラマ」について書かせてください。
『THE 競りメンタリー』が映した現実

2022年に放送された『THE 競りメンタリー ~競りに賭ける家族の物語~』という番組をご存知でしょうか。 実は、この番組の企画演出を務めたのは、私の知人なんです。
彼が番組を通して追いかけたのは、北海道・新ひだか町にある家族経営の「下屋敷(しもやしき)牧場」でした。 大手グループが席巻する競馬界で、家族数人で営む彼らが生き残りをかけて行った「大勝負」の物語。
日本の血統では血の閉塞も起きつつあり、主流血統は全て大手牧場が握っている状態。どこかでアウトブリードでの繁殖活動に踏み出すタイミングが必要でした。そしてその解決策に大きな一手を打ちます。
それは、「コミカル」という名の繁殖牝馬を、アメリカからなんと約1億円で購入することでした。
まるでロイヤルファミリーでの野崎牧場のような話が実際にあったのです。
番組では、このコミカルが生んだ初仔(愛称:アメちゃん)を日本一の競り「セレクトセール」へ送り出すまでの、家族のヒリヒリするようなプレッシャーと、馬への深い愛情が描かれていました。
血の閉塞の解説記事→【競馬コラム】日本競馬界最大のピンチ?「血の閉塞」
弟「アトモス」が見せた意地
それから少し時は経ち、今日走ったアトモスは、あのアメちゃんの弟。
つまり、下屋敷牧場が賭けた「コミカル」の第二子です。
今日のレース、アトモスは果敢に先行しました。 最後の直線、一度はかわされそうになりながらも、そこからもうひと踏ん張りする「意地」を見せてくれました。
結果は3着。
結果だけ見れば「負け」かもしれません。
でも、あの小さな牧場が1億円を託した血統が、中央競馬の舞台で堂々と勝ち負けを演じている。
その事実だけで、私は毎レース胸が熱くなります。
まとめ:物語は続いていく
ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』も面白かったですが、現実の競馬には脚本のない「生産者の執念」が乗っています。
今日のアトモスの粘り腰は、間違いなく下屋敷牧場の皆さんの想いが後押ししたものでしょう。 次こそは、真ん中の1着でゴールしてくれるはずです。
皆さんも次走、出馬表に「アトモス」と「生産者:下屋敷牧場」の名前を見つけたら、ぜひ思い出してください。 一頭の馬の背中には、生産者家族の「人生」という名のドラマが乗っていることを。
ちなみに昨年2025年に生まれた第三子はイクイノックスとの子どもで同じくセレクトセールにて落札されています。
この競りメンタリーの話は別のタイミングでもっと詳しくコラムを書こうと思います。
次の更新をお待ちください。


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