福島の芝に舞い降りた、名牝たちの血を継ぐ2歳牝馬
今週末の福島競馬場・芝1800メートルの新馬戦に、血統ファンなら誰もが目を奪われる1頭が登場します。その名はリサナウト。黒岩陽一厩舎に所属する2歳牝馬で、鞍上には戸崎圭騎手が予定されています。まだ勝ち星こそありませんが、血統表を開けば、そこには日本競馬史に名を刻む名牝たちがずらりと並んでいます。
血統表を彩る、オークス馬たちの系譜
リサナウトの父はリオンディーズ(2015年朝日杯フューチュリティステークス制覇)、母はグルヴェイグ(2012年マーメイドステークス制覇)です。この父母それぞれの母をたどると、日本競馬史に残る名牝が浮かび上がります。
| 続柄 | 馬名 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 父 | リオンディーズ | 2015年 朝日杯フューチュリティステークス(G1)制覇 |
| 父の母 | シーザリオ | 日本調教馬として史上初めて米オークス(アメリカンオークス招待)を制覇 |
| 母 | グルヴェイグ | 2012年 マーメイドステークス(G3)制覇 |
| 母の母 | エアグルーヴ | 1996年 優駿牝馬(日本オークス)制覇 |
| 母の母の母 | ダイナカール | 1984年 優駿牝馬(日本オークス)制覇 |
祖父母4頭合算で通算33勝という重み
父の父はキングカメハメハ、母の父はディープインパクトと、種牡馬としても一時代を築いた名馬が名を連ねます。祖父母4頭(シーザリオ、キングカメハメハ、エアグルーヴ、ディープインパクト)を合わせると、現役時代の通算成績はおよそ33勝に達します。まさに、優駿の血統書と呼ぶにふさわしい一頭です。
仕上がりは上々、黒岩厩舎の手応え
馬体重はおよそ440キロとコンパクトな体つきで、担当者は「現状では線の細さが残る」と成長途上であることを認めつつも、追い切りでの動きには手応えを感じている様子です。「走りが軽く、想定したよりも余力があった」「調教量は十分に積んでいるし、体力的にも仕上がりは十分」とのコメントが伝えられており、初戦から侮れない内容となりそうです。
管理人のひとこと
シーザリオが海を渡って米オークスを制した瞬間、そしてエアグルーヴがダイナカールの悲願だった優駿牝馬のタイトルを親子二代で手にした瞬間。競馬の歴史は、こうした母から娘へと受け継がれる物語の積み重ねでできています。リサナウトの血統表は、いわばその物語のダイジェスト版のようなもの。まだ何も成し遂げていない2歳馬ですが、名牝たちが紡いできた血の重みを背負って走る姿を見るだけで、胸が高鳴るのは私だけではないはずです。福島の芝で見せる第一歩に、静かに期待を寄せたいと思います。

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